出版社内容情報
【目次】
I. 家庭生活の経営と生活資源
1. 家庭生活と現代の家庭管理
1.1 世帯・家族・家庭・家庭生活
1.2 普通世帯(家庭)の階層別構成
1.3 生活過程の日常生活行為と家庭の営み
1.4 家庭生活の「社会化」
1.5 家庭管理の「外堀り問題領域」
1.6 生活様式・資源・家庭管理
2. 家庭が管理する生活資源
2.1 生活資源とは何か
2.2 家庭における生活資源
2.3 生活の変化に伴う生活資源の変化
2.4 生活資源をめぐる課題
3. 家庭生活からみた「生産の限界」
3.1 ミクロにおける生産の限界と所得の発生
3.2 時間概念から貨幣概念へ
3.3 改訂SNAにおける生産の限界
3.4 国民経済計算における所得分配
4. アンペイド・ワークと時間のジェンダー化
4.1 可処分時間からアンペイド・ワークへ
4.2 日本におけるアンペイド・ワーク論
4.3 アンペイド・ワーク論の三つの類型
4.4 時間のジェンダー化と自由時間
5. 農家の資源管理の構造変化
5.1 理論的フレームに関する考察
5.2 公・共・私三セクター社会の特質
5.3 農家・農村諸組織の資源管理の構造変化
5.4 総括と展望
II.生活資源の変化が生活経営主体に及ぼす影響
6. 学校教育と家庭教育の狭間
6.1 教育の私事性と公共性
6.2 カリキュラム
6.3 宗教と科学
7. 家族形態の変化と失業の実態
7.1 失業の実態
7.2 なぜ家族の変化に注目するのか
7.3 日本における失業と家族形態の変化
8. 所得の再分配構造と専業主婦選好
8.1 問題意識と方法
8.2 再分配上の得失の計算
8.3 対社会・収支計算の実際
8.4 政策上の視点
9. 生活時間と健康
9.1 家族と健康
9.2 生活時間と健康問題
9.3 生活時間と健康との関連
10. 現代の家庭と市民セクター
10.1 市民活動の広がり
10.2 市民活動と生活との関連
10.3 市民セクターにおける人間活動力
III. 家庭の生活資源と社会の生活資源
11. 家事労働の外部化を規定する要因
11.1 消費構造変化の誘因
11.2 食生活の外部化
12. 食生活からみた現代の子ども
12.1 子どもの食生活と家族
12.2 子どもの食生活と生活時間
12.3 子どもの食生活と健康
12.4 子どもの食生活と消費行動について
13. 電力の生産と消費を統一的に管理する
13.1 住宅用太陽光発電システムのモニターになって
13.2 補助金交付決定までの問題点
13.3 太陽光発電システム設置工事とワーカーズコープ エコテック
13.4 わが家は小さな発電所
13.5 小規模分散型のめざすもの
14. 仕事と育児の両立に関する家庭の選択
14.1 育児休業制度と利用実態
14.2 家庭における育児休業制度の位置
14.3 育児休業制度の代替システムの検討
14.4 育児休業制度の限界と課題
15. 家庭生活と介護サービスのインターフェイス
15.1 「日常生活の継続」の実態
15.2 介護サービス利用側(内部資源)のエンパワーメントの必要性
15.3 介護サービス提供側(外部資源)の基盤整備の必要性
16. おわりに
17. 索 引
【編集者】
宮 崎 礼 子
【著者】
赤 塚 朋 子, 今 村 奈良臣
岡 崎 敬 子, 長 田 真 澄
倉 田 あゆ子, 坂 田 仰
住 沢 博 紀, 高 木 郁 朗
高 増 雅 子, 時子山 ひろみ
野 城 尚 代, 日 水 俊 夫
堀 越 栄 子, 宮 崎 礼 子
内容説明
家庭とはそもそも何であろうか?本書は、時代の要請に応えて、真っ正面から家庭とは何かに取り組んだものである。家庭を、その構成員個々人の自立と「幸福」を目的として活動する管理主体と位置づけ、現代の家庭の生活経営を生活資源に焦点を合わせるとともに、その資源をめぐる家庭と社会とのかかわりを重視して位置づけるところに特徴がある。
目次
1 家庭生活の経営と生活資源(家庭生活と現代の家庭管理;家庭が管理する生活資源;家庭生活からみた「生産の限界」―改訂SNAにおける新しい生産・所得の考え方 ほか)
2 生活資源の変化が生活経営主体に及ぼす影響(学校教育と家庭教育の狭間;家族形態の変化と失業の実態;所得の再分配構造と専業主婦選好 ほか)
3 家庭の生活資源と社会の生活資源(家事労働の外部化を規定する要因―既製服の利用と調理済み食品の利用;食生活からみた現代の子ども;電力の生産と消費を統一的に管理する―太陽光発電システムのモニターになって ほか)