目次
第1部 基礎と理論(注意の理論とその歴史;注意と脳科学;注意とワーキングメモリ;注意と行動・眼球運動;注意と発達)
第2部 展開と実践(注意・制御と高齢化;注意・安全とメンタルワークロード;注意とヒューマンエラー―交通安全と注意問題を中心として;産業安全におけるヒューマンエラーと違反;医療安全と認知;複雑な人間―機械系における状況認識と安全・注意)
著者等紹介
原田悦子[ハラダエツコ]
1958年山口県に生まれる。1986年筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻修了。現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科(心理学系)教授(教育学博士)
篠原一光[シノハラカズミツ]
1967年鹿児島県に生まれる。1993年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。博士(人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ayaka
3
2ヶ月かけて1章ずつレジュメにしました。素晴らしい一冊だと思います。ヒトの注意機能について、研究の歴史的背景から古典的パラダイム、発達や高齢化など幅広く書かれています。予備知識が無い人には難しいかもしれませんが、例えば講義の構成にはかなり役立つと思います。記憶とか脳損傷とかについてもこういう本があると良いなぁ。タイトルの通り、後半は安全についてがメインでした。リスクコミュニケーションの一部も学べるかも。ヒューマンエラーって一口に言っても複雑なんですね。2012/11/29
明るいくよくよ人
0
安全に関する人間の認知について、基本的なしくみから各応用分野について、丁寧に記載された良書です。 産業安全におけるヒューマンエラーの部分については、自身の研究の前提としても使えるし、これ以前の章の記述は、実験ツールの設計や実験計画に有用2021/12/12