内容説明
環境問題が人間の活動に起因するのなら人間の手で解決できるはずだ。自然の問題を考えるにも、文化に目を向け政策の在り方を模索するのでなければならない。
目次
序章 眼差しを見せる―地域の孤立が許されない時代の自然・文化・政策
第1章 世界遺産条約と文化的景観―文化と自然への統合的アプローチ
第2章 「自然環境」問題における「文化」概念の意味
第3章 現場から環境倫理を切り開く―米国カリフォルニア州マトール川流域における規範生成のダイナミズム
第4章 風力発電事業をめぐる対立と展望―環境エネルギー問題における現場
第5章 地域環境をめぐる科学と社会―外来の知識と土着的知識体系のかかわり
第6章 国際捕鯨委員会(IWC)と知床世界遺産における科学委員会の役割
第7章 動物園へ行こう
第8章 上野動物園のクマ飼育史
第9章 生物多様性の価値を組み立てる―環境プラグマティズムと保全生態学の融合がもたらす価値論の新しいかたち
第10章 アメリカの文化環境を支える仕組み―芸術支援における財政的多元性の意義
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
哲学・東京大学大学院人文社会系研究科教授。1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中退。関東学院大学講師・助教授、九州大学助教授、東京大学文学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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