内容説明
今その目覚ましい改革が注目を集めているタイ教育の包括的研究。アジアにおける数少ない独立国として近代化を進めてきた歴史と文化を踏まえ、常に国民統合のための教育をめざしつつ、今日の民主化、分権化に対応した新たな展開に至るタイ教育の特質を、現地調査やアンケートの成果を交えて詳述。少数民族教育の変遷、グローバル化の中の教育交流・協力の研究、またキーワード・参考文献でのタイ文字使用や100頁に及ぶ資料編も本書の大きな特徴である。
目次
序章 研究の目的、方法、枠組み
第1章 教育普及と教育格差
第2章 タイの中核的教育
第3章 国民統合と教育―その歴史的展開
第4章 現代教育改革の潮流―プレーム政権以降の時代(1980年~現代)
第5章 国民教育の特質と課題
補章 日タイ教育協力の現状と課題
資料編
著者等紹介
村田翼夫[ムラタヨクオ]
1941年生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。京都大学教育学部助手、国立教育研究所主任研究官、筑波大学教育学系助教授・教授、大阪成蹊大学教授を経て、京都女子大学発達教育学部教授。比較・国際教育学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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