内容説明
音を聞くということがどういうことか、その原型の確認から始め、音を出すものとはどのようなものか、そして、人が積極的に音を出す、特に言葉という音を出すとはどのようなことかを、音を聞く側との関係に常に注意を払いつつ、行動すること一般の中に位置づけつつ考える、これが著者が本書でなすことである。それらの考察で一貫した課題としておいているのは、言葉がいわゆる意味を担うのは、また言葉が独自な仕方で意味を担うのは、どのようにして可能なのか、ということである。
目次
第1章 音を聞く経験の中核
第2章 音を出す
第3章 意味と重要性
第4章 知覚世界の秩序
第5章 行動の相互理解とメッセージ
第6章 標がつくる秩序
第7章 写真・絵・地図 そして鏡
第8章 標が立ち上げる世界
第9章 音のさまざま
第10章 言語音の特性
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
熊本生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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