内容説明
今こそ「共生」への扉を大きく開く時だ。同じ日本に住み同じ日本語で話しながらなお根深く残る差別―この不条理の解消は両民族に測り知れぬ幸をもたらすはずだ。多民族共生社会実現のため、国際人権法の普遍的適用と人権教育、多文化教育の徹底を目指した著者長年の営為に朝鮮半島における最近の諸問題=韓国の人権・民主主義の進展、さらに独裁下北朝鮮に関する論考等を加えた充実の一冊。
目次
第1部 国際人権法と在日韓国人・朝鮮人(人権保障の国際化と在日韓国・朝鮮人;在日韓国・朝鮮人の法的地位と国際人権法;人種差別撤廃条約と在日韓国・朝鮮人 ほか)
第2部 多民族共生社会を目指して(多民族・多文化社会と在日韓国・朝鮮人―「内なる国際化」と民族教育;人権教育と外国人の人権;共生の時代とマイノリティ ほか)
第3部 朝鮮半島の人権と平和(韓国の社会発展と人権・民主化活動;韓国における社会権の位相と課題;日本と朝鮮半島の新しい関係を築く市民レベルの努力―韓日条約締結から三〇周年を迎えて ほか)
著者等紹介
金東勲[キムドンフン]
1934年韓国忠清北道生まれ。京都大学大学院博士課程修了・法学博士(1974年)。大阪経済法科大学教授(1982年まで)、龍谷大学教授(2003年3月まで)歴任。現在、龍谷大学名誉教授、ソウル大学校法科大学客員教授
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