内容説明
本書はイスラエルの政治文化を批判的に検討し、そのことを通して、イスラエル社会および国家が陥っている問題性をより普遍的な国家と民主主義という文脈のなかで分析しようとする試みである。
目次
第1章 イスラエルの政治文化の分析への視点(国民国家の4類型とイスラエル国家の特徴;シオニズムイデオロギーとイスラエル ほか)
第2章 イスラエルのシチズンシップにみられる二重基準(国民国家、グローバリゼイション、シチズンシップ;多文化主義、同化主義、相互隔離主義 ほか)
第3章 記憶とアイデンティティ―「シチズンシップの歪み」を支える意識(インフォーマントの特徴と分析の視角;「ポスト・シオニズム」の状況下におけるシオニストの3類型―「伝統的シオニスト」・「ポスト・シオニスト」・「ネオ・シオニスト」 ほか)
第4章 人口・エスニシティ・教育・政治―「シチズンシップの歪み」を支える構造(人口動態の変化にみられる「緊張関係」;「ミズラヒム」の政治的帰結 ほか)
著者等紹介
奥山真知[オクヤママチ]
1952年山形県生まれ。1975年津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。1978年津田塾大学大学院国際関係学研究科修士課程修了(国際学修士)。現在、常磐大学人間科学部教員。博士(社会学)
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