内容説明
平成不況の大きな原因は、米国追随の勝ち組支援と規制緩和にある。不良債権処理は一体誰のために進めるのか、今こそ大企業や富裕層優遇の構造改革をやめ、中小零細企業向け不良債権の棚上げ、債権放棄、あるいは破産・免責による再生が必要なときだ。そのために、公的資金注入を行い、中小企業金融、地域金融、庶民金融の体制強化が必要だと著者は提唱する。
目次
第1部 不良債権問題の背景と現実(長期不況の構造;アメリカ発の金融規制システム;大型倒産続発と金融システム危機;中小企業の困窮)
第2部 不良債権処理と企業再生(倒産と再生の事例研究;不良債権処理;企業再生;破産と破産予防 ほか)
著者等紹介
黒田朗[クロダアキラ]
昭和13年台湾に生まれ、4歳のときから高校までを熊本で過ごす。昭和38年東京大学法学部卒業後、商工組合中央金庫に30年間勤務。昭和59年JICA専門家として4年間タイ国の中小企業金融アドバイザーとなる。平成5年ロンドン大学(SOAS)博士課程に4年間留学し博士号を取得する。平成9年帝京科学大学助教授。平成14年豊橋創造大学教授。専攻、中小企業論、技術移転論、ファイナンス。現在、豊橋創造大学経営情報学部教授
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