内容説明
企業による「地域の画一化」から市民主体の「多様化・多元化」へ―。生活環境の改善を軽視し、コミュニティの活力を弱めた「高度成長」イデオロギーからの転換を求め、典型的企業城下町日立の詳細な分析を通じ、企業・行政・市民の新たな連携を主導する「自立した市民」の可能性を探る。
目次
序 「転換期」の地域社会と企業城下町日立
1 日立市の歴史的形成―二つの平準化・同質化
2 企業城下町日立の都市形成―工場立地と市街地形成
3 日立市の産業構造特性
4 日立地域の企業行動と自治体行財政
5 日立市「団塊市民層」の生活構造
6 日立の市民意識構造
7 日立市の地域福祉と福祉ボランティア
8 日立市の生涯学習とまちづくり―「百年塾」運動の先導的実験
9 企業城下町日立市の「リストラ」