出版社内容情報
情報学の進展は、音楽をはじめとする文化的事象を、科学的な研究の対象とすることを可能にした。とくに脳科学と連携したその成果は大きく、「音楽とは何か」といった本質的な問題を考察する新しい材料が多出している。本書では最先端の情報学と脳科学を応用して、音楽に対する情報学ならではのアプローチの成果を学ぶ。同時に、科学とりわけ脳科学に対して氾濫する情報を適切に読み解く力を身につけることを目的とする。
目次
音楽と情報学、音楽と脳科学
聴く脳・見る脳の仕組み
感動する脳の仕組み
音楽を感じる脳は変化を感じる脳
音の情報構造を可視化する手法
感性脳を活性化する超知覚情報―ハイパーソニック・エフェクト
日本伝統音楽の超知覚構造
共同体を支える音楽
人類の遺伝子に約束された快感の情報
音楽による共同体の自己組織化〔ほか〕
著者等紹介
仁科エミ[ニシナエミ]
1960年東京都に生まれる。現在、放送大学教授。専攻は情報環境学
河合徳枝[カワイノリエ]
1956年静岡県に生まれる。お茶の水女子大学卒業。筑波大学環境科学研究科修了。筑波大学医学研究科修了、博士(医学)。現在、公益財団法人国際科学振興財団特任上級研究員。国立精神・神経医療研究センター客員研究員。専攻は精神生理学、情報環境学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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