内容説明
ナポレオンの統治とは一体いかなるものであったか。「国境=辺境」たるピレネー地方を舞台に、国家・名望家・民衆の三者が織りなす諸関係を描き出し、ナポレオン時代に形成された地方統治体制の実態とその歴史的意義を解き明かす。
目次
序論
第1部(県知事行政と名望家社会;県会と地域代表性;市町村会と地方自治)
第2部(徴兵と徴兵不服従;秩序と無秩序;国境と辺境)
結論
著者等紹介
藤原翔太[フジハラショウタ]
1986年広島県東広島市生まれ、島根県赤来町(現飯南町)出身。2016年トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)、博士(歴史学)。現在、福岡女子大学国際文理学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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