出版社内容情報
東方学会は日本の東方学(東洋学)の中心として,第二次大戦後はやく1947年に創立され,ひろくアジア全域の文学・史学・哲学・人類学などの諸学を包含する総合学会として重きをなしてきた。その機関誌『東方学』は1962年以来,「学問の思い出」として老大家の追憶談を,「先学を語る」として先学の友人,弟子などによる座談会を掲載し,今年2000年1月100輯の刊行に際して72人を算えた。その20世紀,100輯を記念して,『東方学回想』全9巻とし,ほぼ完全な影印本として刊行する。日本東方学の生きた軌跡である。市村・次郎博士 白鳥庫吉博士 古城貞吉先生 内藤湖南博士 服部宇之吉博士 村上直次郎博士 狩野直喜博士 藤田豊八博士
内容説明
東方学会では1951年から毎年2回、機関誌として『東方学』を刊行しており、明2000年7月に発行予定の号をもって第百輯に達する。1962年に発行された第二十四輯では「学問の思い出―宇野哲人博士を囲んで」と題する座談会の記事を収載した。これ以後殆ど毎号老大家の「学問の思い出」についての座談会の記事が掲載されたが、1971年発行の第四十二輯には新たに「先学を語る―狩野直喜博士」が掲載され、以後すでに物故された碩学の学問と人物についての座談会の記事も収録されることになった。明年一月発行の第九十九輯までで「学問の思い出」は二十七篇、「先学を語る」は四十五篇を数える。今回は第九十九輯までの分を全部網羅して「先学を語る」六冊、「学問の思い出」三冊に編成し、『東方学回想』の書名で出版しようというのである。本学会は、これを時宜に適した意義のある企画と考え了承した。
目次
市村〓次郎博士
白鳥庫吉博士
古城貞吉先生
内藤湖南博士
服部宇之吉博士
村上直次郎博士
狩野直喜博士
藤田豊八博士