内容説明
東北南部に多数存在する製鉄遺跡の発掘調査成果を基に、箱形炉と竪形炉を原寸大で復元。精緻な操業実験を行い、古代製鉄技術の解明や2種の製鉄炉が同時に存在した背景に迫る。
目次
第1章 鉄の基本事項(鉄について;古代の鉄生産工程)
第2章 東北地方南部の古代製鉄炉とその特徴(黎明期の製鉄炉と国内製鉄遺跡数;東北地方南部の古代製鉄遺跡;調査結果から判明した古代製鉄炉の変遷;古代鉄生産の原材料)
第3章 古代製鉄炉の生成鉄と復元操業(遺跡出土の鉄塊;二つの炉の存在解明にむけて;操業実験に関する研究略史)
第4章 復元した箱形炉と竪形炉の実験(復元箱形炉の実験;復元竪形炉の実験;実験操業の生成物)
第5章 実験操業から見える古代製鉄技術(箱形炉の操業方法;竪形炉の操業方法;元釜の送風構築の違い;箱形炉と竪形炉の同時存在理由;その後の生成物)
著者等紹介
吉田秀享[ヨシダヒデユキ]
1961年福島県生まれ。現在、川俣町教育委員会生涯学習課歴史・文化係長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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