内容説明
カトリック対ギリシア東方正教対イスラームの抗争という、従来の十字軍運動の枠組みのなかに、スペインのレコンキスタ、南フランスのアルビジョワ十字軍、北東ドイツのヴェンデ十字軍、皇帝と教皇の闘争などを関連づけ、中世社会を壮大な絵巻として描いた十字軍の全体史。
目次
第1章 今、十字軍を学ぶ意味
第2章 東西両世界における十字軍運動の背景―教皇、騎士団、東地中海
第3章 十字軍と植民―一〇九五~一一一八年頃まで
第4章 十字軍国家における政治と戦争―一一一八~八七年
第5章 イスラームの反応―一〇九七~一一九三年
第6章 十字軍社会
第7章 東方での回復とヨーロッパにおける新たなるチャレンジ―一一八七年から一二一六年の十字軍運動
第8章 一一世紀から一三世紀までのさまざまな十字軍運動
第9章 一三世紀の十字軍運動と十字軍国家―一二一七~七四年
第10章 後期十字軍―一二七四~一三三六年
著者等紹介
森田安一[モリタヤスカズ]
1940年東京、新宿に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、博士(文学、東京大学)。東京学芸大学教授を経て、日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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