内容説明
日本の発掘調査件数は年間8,000件以上。さまざまな目的や手法で実施する発掘調査の意義と意味を多角的な視点で解説。
目次
第1章 遺跡をもう一度掘る、考え直す(遺跡をもう一度発掘調査する意義;発掘調査成果を考え直す意義)
第2章 さまざまな目的の発掘調査(文化財建造物の修理と発掘調査;復元整備に欠かせない発掘調査 ほか)
第3章 発掘調査を違う視点から考える(発掘調査から得られるさまざまな情報;発掘調査は遺跡破壊か?遺跡保存か? ほか)
第4章 埋蔵文化財と考古学の関係性再考(自然科学(理化学)分析の意義と是非
発掘調査成果を伝える方法 ほか)
資料編 国指定特別史跡と史跡
著者等紹介
水ノ江和同[ミズノエカズトモ]
1962年福岡県生まれ。1988年同志社大学大学院博士後期課程中退。福岡県教育委員会、九州国立博物館、文化庁を経て、同志社大学文学部教授、博士(文化史学)。2015年日本考古学協会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もるーのれ
4
発掘調査や埋蔵文化財の意義について考えさせられる1冊。過去の発掘調査成果に対する再検証は、なかなか地道ではあるが、これまでの研究の蓄積や新しい研究手法で分かることもあって、奥が深い。発掘調査に関する行政上の手続きも予算的な所まで知れて興味深い。2022/05/07
takao
2
ふむ2023/01/08
うしうし
2
著者の前著『入門 埋蔵文化財と考古学』は考古業界に就職するための副読本であるような印象を強くもった。本書も同じような印象であることは間違いないのであるが、具体的な遺跡の事例に即した記述がなされているため、その内容は非常に興味深かった。著者が長年仕事としていた埋蔵文化財行政への真摯な態度がうかがえる良書である。2022/06/04
Go Extreme
1
遺跡をもう一度掘る、考え直す: 遺跡をもう一度発掘調査する意義 発掘調査成果を考え直す意義 さまざまな目的の発掘調査: 文化財建造物の修理と発掘調査 復元整備に欠かせない発掘調査 大学がおこなう多様な発掘調査 宮内庁書陵部陵墓課と発掘調査 発掘調査を違う視点から考える: 発掘調査から得られるさまざまな情報 発掘調査は遺跡破壊か?遺跡保存か? 補助金の考え方 埋蔵文化財と考古学の関係性再考: 自然科学分析の意義と是非 発掘調査成果を伝える方法 日本の世界文化迫産と発掘調査 遺物の情報を読み取る2022/01/26