出版社内容情報
序―解題にかえて―(小口雅史)
第?部 日本古代の王権と外交
?東夷の小帝国?論と「任那」問題(熊谷公男)
古代王権と遺詔(稲田奈津子)
天皇制を考える(大山誠一)
延暦度遣唐使三題(森 公章)
一世源氏元服に関する試論(江渡俊裕)
皇子女の五十日・百日の祝について(新井重行)
第?部 律令田制をめぐって
班田制と律令法(三谷芳幸)
田令田長条に関する覚え書き(佐々田悠)
大宝田令六年一班条と初期班田制(北村安裕)
田令集解従便近条の考察(森田 悌)
第?部 律令制下の官僚制と地方
古代東国における七世紀後半から八世紀初頭における交易体制(原 京子)
文書の授受からみた天平五・六年における出雲国司の活動(鐘江宏之)
弘仁六年給季禄儀における式兵両省相論をめぐって(虎尾達哉)
平安時代中期の位禄制の評価をめぐる覚書(山下信一郎)
第?部 唐制と日本
唐医疾令断簡(大谷三三一七)の発見と日本医疾令(丸山裕美子)
文苑英華の判の背景となる唐令について(坂上康俊)
小口 雅史[オグチ マサシ]
編集
内容説明
古代天皇制や官僚制、土地制度など律令制に関する論考を軸に、外交や日唐比較の視点も包含し日本古代国家論を追究する。斯界の第一線で活躍する研究者が集い現在の学界水準を示す。
目次
1 日本古代の王権と外交(“東夷の小帝国”論と「任那」問題―倭国の対外関係史の再検討;古代王権と遺詔;天皇制を考える;延暦度遣唐使三題;一世源氏元服に関する試論;皇子女の五十日・百日の祝について)
2 律令田制をめぐって(班田制と律令法;田令田長条に関する覚え書き;大宝田令六年一班条と初期班田制;田令集解従便近条の考察)
3 律令制下の官僚制と地方(古代東国における七世紀後半から八世紀初頭における交易体制―湖西産須恵器の分布を中心に;文書の授受からみた天平五・六年における出雲国司の活動;弘仁六年給季禄儀における式兵両省総論をめぐって―律令制下宮司統制管見;平安時代中期の位禄制の評価をめぐる覚書)
4 唐制と日本(唐医疾令断簡(大谷三三一七)の発見と日本医疾令―劉子凡「大谷文書唐“医疾令”・“喪葬令”残片研究」を受けて
文苑英華の判の背景となる唐令について)
著者等紹介
小口雅史[オグチマサシ]
1956年長野県生まれ。1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得。その後弘前大学人文学部助教授、法政大学第一教養部教授等を経て、法政大学文学部教授・同国際日本学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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