生存者

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152102539
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0097

出版社内容情報

20年前にある悲劇が起こった湖のコテージに三兄弟が戻ってきた。今、彼らは母親の遺灰を湖に撒き、目を背けてきたあの夏の真実と対峙する。光り輝いていた少年時代を変えた日のことを──スウェーデンを代表する作家が過去と現在を巧みに交差させ描く家族の物語

内容説明

スウェーデン、夏。湖畔のコテージ。9歳のベンヤミンは三兄弟の真ん中で、弟のピエールは7歳、兄のニルスは13歳。湖で水泳競争をしたり、白樺の森を探検したり、黄金のひとときを過ごしていた―両親の機嫌を損ねないようにしながら。そして、ある日を境にコテージを訪れることはなくなった。20年後、三兄弟は母親の骨壺を持ってコテージに戻ってくる。目を背け、沈黙に覆われてきたあの夏の真実と対峙するために―スウェーデンを代表する作家が、少年時代の「過去」と、時間に逆行して語られる「現在」を巧みに交差させて描く家族の物語。

著者等紹介

シュルマン,アレックス[シュルマン,アレックス] [Schulman,Alex]
1976年、スウェーデン南部生まれの作家。ジャーナリスト、ブロガー、テレビ/ラジオ番組の司会としても活躍。2012年より司会を務めるPodcast「Alex&Sigge」は、スウェーデンで最も視聴されているウィークリーの番組の一つである。2009年に、Skynda att ¨alskaで作家デビュー。ジャーナリストとして活躍した父へ捧げた小説だった。アルコール依存症だった母との関係を描く第三長篇Gl¨om migは2017年にスウェーデンのブック・オブ・ザ・イヤーに選出される。第四長篇Br¨ann alla mina brevは映画化された。2020年に発表された本作は第五長篇にあたり、33カ国で刊行が決まるなどしてシュルマンの国際的なデビュー作となった

坂本あおい[サカモトアオイ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

56
これもまた肉親という結びつきの強さ、そして脆さを感じさせる、遠い国でありながら誰しも親近感を感じうる作品である。日常生活を軸に過度な装飾を省いて綴られる思い出の数々は、ドライとも言える読み心地で終始モノクロの情景が思い浮かぶ。ところが、プロットはかなり意欲的で、ただならぬ過去(または未来)があらかじめ提示されているため、思わずというように先へと読み進めてしまうのだ。落ち着いてはいるが感情を波立たせる上質な文章と、不意打ちのようなあの”ツイスト”によって非凡な作品として記憶に残るだろう秀作。2023/07/23

空猫

33
どこかで書評を見かけ読む。三兄弟と両親という家族の思い出話と、大人になった現在が交錯して延々と続き、何を読まされているのか分からなかった。スウエーデンの自然の描写が美しかったが、ミステリっちゃミステリだけど、結局拍子抜けだった。何処にでも、たまにこんな不安定な家族居るでしょ。 2024/01/10

M H

26
ギクシャクとした三兄弟、両親。章ごとに時間軸を交差させて終盤にある事実が投げ落とされる。衝撃といえば衝撃なのだけれど、そこに至るまでのエピソードが映し出す諦め、悲しみ、粗野さといびつな絆がこの上なく、気が滅入るほどに雄弁だ。自然の美しさと家庭の貧しさ、不潔さの描写にも胸がいっぱい。だから私にとってその事実と時間軸の片方は答え合わせにすぎない。良い小説だと思うけど…2024/01/26

フランソワーズ

20
母の死を受けて、三兄弟が帰郷し、往時を偲ぶ物語。といっても決して心温まるものではない。男たちだけでなく母も含めた、突発的暴力があらゆるものを壊そうとする家族の姿を、唯一”傍観者的に全てを見守る”次男ベンヤミンを通じて、断片的に、現在と交差させて描いてゆく。文章は丹念な描写により、映画を観ているような、好きなタイプでした。2023/09/03

しゅー

14
★★「書評七福神」の紹介で興味を持った。ミステリではないのだが叙述の仕方が凝っている。過去と現在の物語を並行させること自体は珍しくない。しかし本書の場合は、その現在パートの時系列が逆に並んでいるのだ。グルっとUターンしているような構造である。時間軸で言うと冒頭がラストなわけで、徐々に何が起きているのかがわかってくる。平凡に見えてどこかいびつな家族の形が、ある事件をキッカケにさらに歪んでいく。「本当は何が起きていたか」が終盤で明かされるところは、たしかにミステリ的な驚きだ。何ともヒリヒリしてくる物語だった。2023/10/17

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