出版社内容情報
20年前にある悲劇が起こった湖のコテージに三兄弟が戻ってきた。今、彼らは母親の遺灰を湖に撒き、目を背けてきたあの夏の真実と対峙する。光り輝いていた少年時代を変えた日のことを──スウェーデンを代表する作家が過去と現在を巧みに交差させ描く家族の物語
内容説明
スウェーデン、夏。湖畔のコテージ。9歳のベンヤミンは三兄弟の真ん中で、弟のピエールは7歳、兄のニルスは13歳。湖で水泳競争をしたり、白樺の森を探検したり、黄金のひとときを過ごしていた―両親の機嫌を損ねないようにしながら。そして、ある日を境にコテージを訪れることはなくなった。20年後、三兄弟は母親の骨壺を持ってコテージに戻ってくる。目を背け、沈黙に覆われてきたあの夏の真実と対峙するために―スウェーデンを代表する作家が、少年時代の「過去」と、時間に逆行して語られる「現在」を巧みに交差させて描く家族の物語。
著者等紹介
シュルマン,アレックス[シュルマン,アレックス] [Schulman,Alex]
1976年、スウェーデン南部生まれの作家。ジャーナリスト、ブロガー、テレビ/ラジオ番組の司会としても活躍。2012年より司会を務めるPodcast「Alex&Sigge」は、スウェーデンで最も視聴されているウィークリーの番組の一つである。2009年に、Skynda att ¨alskaで作家デビュー。ジャーナリストとして活躍した父へ捧げた小説だった。アルコール依存症だった母との関係を描く第三長篇Gl¨om migは2017年にスウェーデンのブック・オブ・ザ・イヤーに選出される。第四長篇Br¨ann alla mina brevは映画化された。2020年に発表された本作は第五長篇にあたり、33カ国で刊行が決まるなどしてシュルマンの国際的なデビュー作となった
坂本あおい[サカモトアオイ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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