内容説明
ふるさと祭り開催に沸く町で女性骨董商が射殺された!事件解決に奔走する捜査陣を嘲笑うかのように第二の殺人が…。“ケープコッドのシャーロック”、湿地帯ヘル・ホローの秘密に挑む!
著者等紹介
テイラー,P.A.[テイラー,P.A.] [Taylor,P.A.]
1909‐1976。フィービ・アトウッド・テイラー。別名義にフリーマン・ダナ。アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。バーナード・カレッジを卒業後、1931年に作家デビュー。避暑地ケープコッドを舞台にした「アゼイ・メイヨ」シリーズを精力的に発表。詳しい経歴は不明
清水裕子[シミズヒロコ]
1967年、北海道生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
20
賑やかで楽しい感じが終始続くので、読んでいて飽きない。そんな雰囲気もあって、誰が殺人犯なのかという視点よりも、何が起きているのかの視点が強い。街をあげて開催されるお祭りの裏で殺人事件が起こるのだが、探偵を含む登場人物たちが、立ち止まることなく四方八方に動き回るので、読者は場面展開に着いていくので精一杯。かなり前半で張られた伏線が解決の決定打になっていて、ドタバタの中にも本格ミステリ要素があり、読み応えもある。『ケープゴットの悲劇』よりも出来はいいと思う。2020/08/21
nightowl
2
町を挙げてのお祭り。花火大会の最中に起きた射殺事件。お祭りを中止するわけにはいかないと関係者以外には分からないように捜査を進めるが、さて真相は?祭りでの混乱と証言の意味の取れなさで読み手側を煙に巻く本作。兎に角脇道に逸れやすいお喋りの多いこと!探偵役も話を遮るのが大変そう。明かされれば比較的かっちりした本格なのに、読後は疲労困憊でとても読み返す気にならない...同じ田舎を舞台にしてもマープルの単純そうに思えたのにさっと足を掬うタイプの方が性に合う。尚探偵の一人称は"あっし"、呼び掛けは"おまえさん''。2020/12/13
よだみな
0
いつの間にか探偵になっていた。そこそこおもしろい感じでまた読みたいと思うのでありました2021/04/21