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内容説明
赤ちゃんは、自分の絵本を舐めたり噛んだりしてボロボロにしてしまうかもしれない。でもそのまま大切にとっておき、やがて大人になる節目のときに「心のへその緒」として手渡してやってほしいーーー。
子どものころ、母親が大切にしまっておいたへその緒を見つけ、感じ入った思い出を持つ松居直は、編集者として絵本に関わるなかで、絵本も同じような役割を果たすと考えるようになる。絵本と言葉がもたらすものを考察した発言の記録。
<本文より>
「絵本というものの意味や役割は何ですか?」とときどき聞かれることがあります。
それは「共に居る」ことだと私は思っています。
親と子が共に居て、その生活の時間と空間のなかに「言葉」があること。
そして「読み手」と「聞き手」がその言葉の喜びを「共有(share・シェア)すること」に、絵本の最も大切な意味と役割があります。
目次
■第一章 言葉とは何か
母からもらった、生命を支える「言葉」/言葉とは「人間の気持ち」/心に深く刻まれた「子守唄」と「言葉」/絵本は「心のへその緒」/子どもの言葉は聞き覚え/遊びが五感を働かせる
■第二章 共に居るということ
声の言葉と機械の言葉/読み手の声が心に残る/手を使って本を見る/言葉の世界を、手をつないで旅するように/絵本は子どもに読んでやるもの
■第三章 ブックスタートについて
家庭に気持ちの通じる言葉を/「お母さんの幸せ」のために力を尽くす/日本のブックスタートをつくる/さらなる本質的な広がりのために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
37
偶然なのか、最近、言葉に関連する本を数冊読んでいる。これも、その流れにある1冊。言葉の存在意義を、改めて考え直している。自分が発する言葉、耳にする言葉、眼にする言葉、すべてがそうだ。タイトルにもあるとおり、語りかけること、音声として出すことの意義を感じている。それも、直接にだ。空気を通して感じることは、とてつもなく大きい。2018/12/11
たまきら
35
林明子さんの「こんとあき」の絵が表紙で温かい気持ちになりました。日本のこどもや日常を素晴らしく描くこの人の絵と、内容がしっくりしているのも素敵。とても短いけれど情熱がこもった「ブックスタート」というプロジェクト。墨田区で一か月検診の時に「お好きな本を一冊どうぞ」と言われ選んだ「じゃあじゃあびりびり」を思い出しました。「ままだいすき」、「くっついた」、「きんぎょがにげた」、「はらぺこあおむし」。そして8年間で読んできた本をいまではブログで管理できる。Pure Bliss!2019/05/09
とよぽん
33
親子、特に母親と赤ちゃんのつながり・・・絵本を読んで聞かせることが「心のへその緒」だと言い切る松居直さんの、金言がいっぱい。ご自身の子育ての経験に裏付けられた、貴重なエピソードも。それにしても、大人が四六時中スマホを見ている近頃の状況が、私は気になって仕方がない。2019/04/12
どら母 学校図書館を考える
29
これは、手元におかなければ。 珠玉の言葉がちりばめられている。 ブックスタートの中で、お母さんたちに伝えていきたい。2019/03/03
ふじ
25
こちらも人から。薄いながらブックスタートの持つ意味がよく分かる本。赤ちゃんと絵本に関わる人は読んで損ないと思う(インタビュー等何かの再掲だったら申し訳ないけど…)。0歳時に絵本はおろか子育てで精一杯だった自分は、まだ首も座らない赤ちゃんへ絵本を手渡すことに、引け目を感じていた。本なんて、嫌いな人は嫌いだし。けれど、絵本は、それを通して言葉や関わり、親子の気持ちのやり取りの機会を届けるもの、と知って、肩の力が抜けた気がする。言葉を耳で聞くことの大事さ。「知識や情報ではない、心を耕す言葉」2019/03/04
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