内容説明
人はみな言葉を聞いてほしいのではなく、気持ちを聴いてほしいのだ。心打つ“寅さん”的コミュニケーションのぬくもり。
目次
1 心の危機と向きあうとき(人はみんな弱点をもって生きているのだから―けんかしても仲直りできるんだ;「言ってくれればよかったのに」ではすまされない―父親のうかつさ;夫婦の危機と子どもの問題行動―苛立ちを誰かにぶつけずにはおれない ほか)
2 家族であることの日常(ときには家族は“うっとうしく”もなる―あのとき、ただ黙って聞いてあげていたら…;「かあちゃん」の懐―昼下がりの電車のなかで;「いま・ここ」にいる「私」を受けいれる―だって、しかたがないじゃない ほか)
3 響きあってこその人生(響きあいを求めて―私の“ライブ”講演;人間関係をつむぎあうことのしんどさ―いいかげんに信じなよ;人は人の助けなしには生きられないから―いろいろあるきぃ、えいがよ ほか)
著者等紹介
富田富士也[トミタフジヤ]
1954年、静岡県御前崎町出身。出版社に勤めながら教育相談ボランティアとして10年間活動。その後、教育相談を“生業”にし、登校・就職拒否やコミュニケーション不全に悩む青少年の相談援助機関を開設。若者たちの人間関係をキーワードにした「引きこもり」は社会的な反響を呼び続けている。さらに若者の苦悩を聞き続ける中で幼児教育にも関心を寄せる。現在はカウンセリングの日常・生活化を人間関係づくりの切り口に、カウンセリングと教育・福祉臨床を目指す人たちの援助にあたっている。子ども家庭教育フォーラム代表、千葉明徳短大特別講師、文京学院大学生涯学習センター講師、日本精神衛生学会理事、日本学校メンタルヘルス学会運営委員、全国青少年教化協議会評議委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。