Techno books
プロエンジニア - コンピテンシー構築の極意

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  • サイズ A5判/ページ数 212p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885381171
  • NDC分類 507.3

出版社内容情報

 本書は、ソニー、富士ゼロックスという、日本を代表する2つの企業で「エンジニア三昧」し、技術者の人材開発を担当してきた著者が、大学生・院生、技術者、技術士志望者、人事・人材開発担当者などを対象に、「技術者が生き残るためのコンピテンシーとは何か?」「どうすれば身につくのか?」「それに見合ったキャリアプランは?」まで、長年経験した事実を交えながら具体的にわかりやすく、プロフェショナルな技術者としての実践ノウハウを公開したものとなっている。
 著者によれば、コンピテンシーとは「仕事成果に直結する要素としての“発揮能力”であり、その分野に秀でた人とそうでない人の間にある差を“行動特性”として可能な限り外に見える形の要素で表現した“尺度”のことである」と定義付けている。“コンピテンシー”というキーワードの真の理解で、最強のキャリア開発を図り、能力の市場価値評価法でセルフ・アセスメントの必要性を説いている。
 また、システム思考、創造性開発(TRIZ)、経済性工学(損得計算)を「技術者の三種の神器」と位置付け、それらを早期に身に付け技術者のパワーアップを促している。バランスシートは、企業の資産や資本、負債や損益などを借方と貸方に分けて表現した表である。「プロフェッショナルの評価」の章では、コンピテンシーなどの無形資産を定量的に経済性評価を加えた「能力資産のB/S」に記述し、自己査定により自分の価値を再確認する方法を提案している。
 さらに、具体的なキャリアプランの一つとして、技術士第一次試験の受験を薦めている。「技術士」という日本の技術者の資格制度が、グローバルスタンダードとして認知され、APEC技術者として相互承認された。今後、海外との業務を遂行する上で、その資格制度がますます要求されてくるものと考え、日本の技術者のキャリアアップ手段として、「技術士第一次試験」は非常に有用なものとなるであろう。専門知識はいずれ陳腐化するが、コンピテンシーは陳腐化しない。筆者は資格取得過程での自己学習と、取得後の継続学習を通じて高いコンピテンシーを獲得できると訴えている。第二部では8人の技術士補が、夢や挑戦、受験の動機などを通して、自分たちの考えている熱い思いを伝えている。
 学者やコンサルタントが記してきた今までの書籍は、主に概念的な指針を与えてくれたが、実務に役立つレベルにまでは踏み込んでおらず、各企業で導入するには、物足りないものが多かったが、本書は、実務に役立つレベルにまで踏み込んだ初めての書だといえるであろう。ものごとをシステム的に考え、創造的提案をおこない、経済的評価のできる技術者を、「プロエンジニア」と呼ぶ。本書を、プロエンジニアを目指す理工系の大学生・院生、若い技術者のみならず、企業の人事担当者、必読の一冊である。
 (雑誌掲載の書評より一部抜粋)