内容説明
本書は、大学で学ぶ学生の利用を想定した憲法の教科書である。全体を通じて、根拠とし、または参考にした文献をできるだけ示すよう心がけた。引用された文献を読むことで、根拠を確かめ、資料や他の著作へと学習の範囲を拡げることができるようになっている。本書を読んでさらに文献を調べることにより、当初分からなかった記述が分かるようになる、といった楽しさも得られるであろう。
目次
第1章 憲法総論
第2章 日本国憲法の制定と運用
第3章 憲法上の権利・自由総論
第4章 精神と身体の自由
第5章 経済の自由
第6章 手続的保障を求める権利
第7章 平等
第8章 統治総論
第9章 統治の機構と過程
第10章 統治の作用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フクロウ
1
「ものさし」としての原理原則や定理や学説が提示する理念や概念の理解、「権力分立」や「主権」や「社会学的代表」を「支配の固定化」を避けるための消極的作用を持つ概念とするなど、長谷部恭男同様、これまでの通説や学界の常識が「なんとなくそういうもん」という形であやふやにしていた部分に切り込み、明晰化している。また統治についても、国会・内閣・裁判所の「機関としての地位」(9章)と、立法・行政・司法の「権力作用」(10章)を大きく二つに分けて章立てしており、大変わかりやすい。ただ誤字脱字が目立つ。2025/11/19




