感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
22
様々な“伝奇”が読めるというのは、やはり強い。幻想の世界へ誘われたり、現実の中にある不思議にゾクッとしたり。個人的には、朝松健著『夢斬り浅右衛門―ー小伝馬町牢屋敷死罪場』、蒲原二郎著『江都肉球伝』、坂井希久子著『万屋馬込怪奇帖 月下美人』、早見俊著『ダビデの刃傷』がお気に入り。次回の企画にも期待。2019/06/08
ろこん。
9
伝奇時代小説のアンソロジー。普段読まない時代ものが多くすごく面白かった!歴史好きにはワクワクするんじゃないかしら。聖徳太子や蘇我馬子など、授業で習ったけどなんだっけみたいな人たちが摩訶不思議でヒリヒリとした生き様を見せてくれるような。知らない作家さんばかり(ごめんなさい)だけど、どれも引き込まれてしまいました。こういう作品まだまだ読みたいな。2021/07/13
5〇5
5
「伝奇時代小説のアンソロジー。しかも全編書下ろしで読みごたえは十分だよね」 「そもそも伝奇時代小説って、歴史的な時代背景に奇想な要素を取り入れたものよね」 「そう、幻想、怪奇、SF、ホラーいろんな妖しい要素を取り込めるんだよ」 「ほとんどがお初の作家さんだけど、思った以上にワクワクで楽しめて、シリーズ化してほしい作品もありで、大満足!」2023/04/20
ちゅるふ
5
ナイトランド・クォータリー(本誌)が「洋物」メインで、こちらは「和物」メインかな。伝奇しよう、伝奇。2019/05/20
紫
4
伝奇小説アンソロジーシリーズの第1集。全十三編収録。ボリューム的な制約は「2」の方がきつかったということなのか、収録作は二作の差ですが、ページ数では60ページ以上の差がついているのであります。設定年代の幅は古代から現在まで幅が広く、全体に薄味といいましょうか、やりたい放題の突き抜けた作品ということなら「2」の方が恵まれていたような。そんな中でも出色の出来栄えといえるのは秋山香乃「草薙剣秘匿伝」。浅野内匠頭の刃傷事件にとんでもない動機を持ち出してきた早見俊「ダビデの刃傷」も印象深い。星3つ。2021/10/22