目次
プロローグ 桜色の絶景
第1章 桜さんぽ道
第2章 花の競演
第3章 人と生きる
第4章 歴史に咲く
第5章 美しき立ち姿
第6章 時間を旅する
第7章 夜桜に会いに
第8章 桜四季めぐり
第9章 里山に咲く
エピローグ 桜に染まる
野生種のサクラ
著者等紹介
深澤武[フカザワタケシ]
1974年埼玉県生まれ。東京理科大学工学部電気工学科卒。穂高岳など北アルプスの山々に憧れ、山歩きをしながら風景写真を撮り始める。北は利尻山、南は宮之浦岳(屋久島)まで取材する。2004年から全国の桜取材をスタートし、毎年新たな桜との出会いを求めて旅を続けている。近年は奄美群島や琉球諸島にて「黒潮に育まれた生命」をテーマに風景や生物の撮影も行っている。公益社団法人日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
137
「梅は咲いたか 桜はまだかいな」ということで、桜の新作写真集を眺めました。今年は、どこでお花見をしましょうか🌸🌸🌸 https://www.seiseisha.net/seiseisha-books/sakurameguri.html2024/02/25
Willie the Wildcat
58
ブックカフェで手にした一冊。9つのテーマを含め計11章、87の写真。ベスト3を独断で選定。まずは『里山』の「三多の桜」。藁葺き民家に段々畑の齎す牧歌性に、古き良き時代の日本を頭に描く。次に、『夜桜』の「相野の花」。星空が背景、手前に桜が映える池。只々、優美也。3点目は『四季』の「市場城跡」。紅葉とのハーモニー?!矛盾を楽しむことができます♪因みに、コラムや豆知識などが秀悦。特に『野生種の桜』の見分け方、花の付き方などは学びだぁ。桜並木を散歩、待ち遠しい。2024/02/25
雛
6
桜と紅葉はタイミングが合わなくて…。こんなに完璧な風景写真を撮れるって、前後してどれだけの日数を充てて写真に納めたのかしら?本当に素敵で。発行所の青菁社(SEISEISHA)著者(写真・文)深澤 武さん…他に発刊まで携わった方々に感謝。を覚える1冊です。記憶色も今度、見てみたい1冊です。2025/04/03
Humbaba
3
桜を楽しめる時期は短い。しかし、その短い時間だからこそ日本人にとって桜は特別な意味を持っている。その桜の木自体も重要ではあるが、それと同等以上に周りの風景も大切な要素となる。それらが上手にかみ合っている場合、それは人の心を揺さぶってくれる。各地域にそれぞれの素晴らしい風景があり、桜の開花の巡りと共にその場所をめぐることができれば非常に幸せになれるだろう。2024/10/05
祇条 錯(shijo saku)
2
本書の冒頭、次の短歌が紹介されていました。 あしひきの 山桜花 一目だに 君とし見てば 我れ恋ひめやも (現代語訳:山桜をあなたと一緒に見られたら、これほど恋い焦がれることがあるでしょうか) 梶井基次郎は咲き乱れる桜の美しさに、人間の血液を見出しました。血液は私の源、だから血液にはきっと、私の記憶が溶け込んでいる。桜は血液と一緒に、我々の記憶を吸っているからあんなに美しいし、すぐに枯れてしまうのです。 私と桜を見てくれた人、どうか今日も健やかに、本を読んでいてくれますように。2024/10/05