出版社内容情報
約80年前、10万トンを超す溶融硫黄を噴出した知床硫黄山。北海道最果ての地で、単身、噴火メカニズムの解明に挑んだ試行錯誤の…1936(昭和11)年に中腹から10万トンを超す大量の溶融硫黄を噴出した知床硫黄山(北海道斜里町・羅臼町)。噴火直後の調査以降、とくに研究が進展していない硫黄噴出のメカニズムに興味をもった著者は、単身、最果ての地で謎の解明に挑む。「著者の旺盛な好奇心とゆるぎない情熱が本書の随所に垣間見える。諦める前に行動する。将来、研究者を志す高校生にはぜひ紹介したい」貴治康夫氏(立命館高等学校嘱託指導講師・(社)日本鉱物科学会理事)、「シロウトの地下探査・火山研究にこれほど驚かされたのは初めてだ」後藤忠徳氏(京都大学大学院工学研究科准教授)推薦!
山本 睦徳[ヤマモト ムツノリ]
著・文・その他
内容説明
手作り計測器で巨大溶融硫黄噴火の謎に挑む!
目次
赤茶色の液体硫黄が出るわ出るわ
まずは現地案内
1号火口周辺に見える大きな曲線
温泉と火山ガスに何が起こったか
硫黄はそこにある!見えざる硫黄を見る
知床硫黄山の地下を電気の力で見える化!
再び自然電位
地図に現れた「巨大金魚」
誰も知らなかったもう1つの硫黄流?
涙状硫黄は知床硫黄山の噴火史を語る
岩の上にベチャッとくっついた硫黄の謎
鉱山時代の遺跡発見!
幻のパホイホイ硫黄を発見!
著者等紹介
山本睦徳[ヤマモトムツノリ]
1970年京都生まれ。関西外国語大学卒業。サイエンスライター。大阪市立自然史博物館外来研究員。ドキュメンタリー映画「キラウェア火山その脅威の全貌」「喜和田鉱山」を製作。2005年から夏に知床硫黄山でキャンプをしながら電気探査、自然電位探査、地質調査、温泉調査などを行い、溶融硫黄噴火の仕組みを解明(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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