内容説明
琵琶湖から流れ出る川は瀬田川一本のみ。大雨になれば湖水は溢れ、田畑は水害に悩まされるのが常だった。江戸時代後期、深溝村の庄屋藤本太郎兵衛が三代に亘り、湖辺住民の先頭に立ち川浚え自普請を幕府に嘆願した歴史を記す。
目次
第1章 琵琶湖の洪水と深溝の農作業(琵琶湖の水をどう逃すのか;深溝周辺の地形となりたち ほか)
第2章 庄屋太郎兵衛(直重)立つ(江戸時代の深溝村;太郎兵衛直重と藤本家 ほか)
第3章 二代目命がけの駕籠訴(寛政の瀬田川下流川浚え出願;決死の駕籠訴 ほか)
第4章 三代目で宿願達成(川浚え許可への曙光;常態化していた袖の下 ほか)
第5章 郷土の先人藤本太郎兵衛の顕彰(明治の治水工事;藤本太郎兵衛の顕彰)
著者等紹介
石田弘子[イシダヒロコ]
1945年滋賀県高島市生まれ。新旭町教育委員会に勤務、『新旭町誌』、『明治の村絵図』(新旭町)、『新旭町五十年のあゆみ』等の編纂に携わる。滋賀県文化財保護指導委員、滋賀県文化振興事業団評議員、高島市文化財保護審議会副会長を歴任、現在深溝饗信社社中(雅楽保存会)。また、高島市立湖西中学校非常勤講師を務めるなど、郷土の調査研究と太郎兵衛さんの顕彰活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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