証言 台湾高砂義勇隊

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883231027
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C1020

出版社内容情報

皇軍兵士だった台湾原住民の悲痛な運命
1942年(昭和17)植民地台湾で原住民に対して「高砂挺身報国隊」(第1回高砂義勇隊)の募集が始まった。以後、太平洋戦争下の南方戦線に向けて7回の「高砂」義勇隊が派遣された。彼らの多くが勇敢に「お国のため」に死んでいった。その「お国」とは「日本国」のことである。戦後、外省人(新たに大陸からやってきた漢族)のために二重の苦難を強いられ、日本国はいまだに彼らに人並みの補償を果たしていない。台湾原住民の心身には歴史の深い傷跡が宿っている。年老いた彼らがようやく重い口を開いて語りだした。

1 斎藤特別義勇隊の編成  遊撃隊長 小俣洋三
2 血書―第1回高砂義勇隊  
 (1)決死隊 ルラデンラマカウ パイワン族
 (2)あれがポートモレスビーの灯だ アルツアルラバ
                    パイワン族
3 霧社事件と志願―第2回高砂義勇隊 ワリスピポ
                   タイヤル族
4 幻の高砂義勇隊―第3回高砂義勇隊
  (1)全滅したはずが……
  (2)二人の遺骨 ザカラ アミ族
  (3)強制送還  ピリンスヤン タイヤル族
5 海軍特別陸戦隊―第4回高砂義勇隊
           パワンタイモ タイヤル族
6 戦闘要員――第5回高砂義勇隊
  (1)潜入攻撃  ヴヤンナウイ タイヤル族
  (2)ある賞詞  イリシガイ パイワン族
  (3)上官殺害事件 ダルパンポキリガン パイワン族
7 堀内部隊――第6回高砂義勇隊
  (1)ブーゲンビル島  イオンハバオ タイヤル族
  (2)母の笛  ロヘイタオレ タイヤル族
8 兄弟三人高砂義勇隊――第7回高砂義勇隊 
           イヨンハバオ ブヌン族
資料「第3回高砂義勇隊の歩みたる
   

歴史を取り戻す――本書「解説」より  小林岳二
 「ああ、やっと書いてくれたか」、林えいだいさんの『証言 台湾高砂義勇隊』を一読した最初の感想である。本書の中に登場する義勇隊隊員の中には、私も話を伺ったことのある人がいる。私も高砂義勇隊隊員の証言は、是非、記録しなければならないと思っていた。林さんが、私に代わってその願いを叶えてくれた。しかも、「証言」と呼ぶに相応しい迫力である。私の聞き書きの能力では、とても本書ほどの内容にまとめることはできない。本書の出版を心から嬉しく感じる。
 義勇隊隊員の戦地での想像を絶する、鬼気迫る体験、日本に対して抱く愛憎入り交じった複雑な想い、それが本書にはよく表れている。また、本書には「哀感」が漂う。登場する義勇隊元隊員すべてから発せられているものだ。彼らは日本の軍隊の下で、まさに命をかけて戦った。それなのに、戦後は日本政府からは放っておかれ、大陸からの外来政権である中華民国政府からは、敵国への協力者として扱われてきたのである。

内容説明

皇軍兵士だった台湾原住民の悲痛な運命。1942年(昭和17)植民地台湾で原住民に対して「高砂挺身報国隊」(第1回高砂義勇隊)の募集が始まった。以後、太平洋戦争下の南方戦線に向けて7回の「高砂」義勇隊が派遣された。彼らの多くが勇敢に「お国のため」に死んでいった。その「お国」とは「日本国」のことである。戦後、外省人(新たに大陸からやってきた漢族)のために二重の苦難を強いられ、日本国はいまだに彼らに人並みの補償を果たしていない。台湾原住民の心身には歴史の深い傷跡が宿っている。年老いた彼らがようやく重い口を開いて語りだした。

目次

1 斉藤特別義勇隊の編成
2血書志願―第一回高砂義勇隊
3 霧社事件と志願―第二回高砂義勇隊
4 幻の高砂義勇隊―第三回高砂義勇隊
5 海軍特別陸戦隊―第四回高砂義勇隊
6 戦闘要員―第五回高砂義勇隊
7 堀内部隊―第六回高砂義勇隊
8 兄弟三人高砂義勇隊―第七回高砂義勇隊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

22
130元高砂義勇隊の方達が語る体験は壮絶で霧社事件で父親を日本に殺され日本を恨んだりしたのに皇民化教育で日本人意識を強く持つようになった人、霧社事件に参加し奇跡的に助かった人も軍に志願したり警官から指名されたりして軍属として出征しニューギニアに送られ地獄を体験した。彼等の証言には全て人食の体験や目撃談が語られていて当時は仕方ない皆やっていると罪悪感は少なかったが戦後になると罪悪感に苛まれ苦しんでいる。霧社事件や戦後台湾人という理由で補償も受けられなかったのにいまだに日本軍の帽子をかぶり日本人だと胸を張る2021/11/23

ののまる

12
日本軍の兵士として死んだ台湾人3万300人。「原住民」での「高砂族」はフィリピンやニューギニアで日本兵以上の戦功をあげ、死んでいった。日本の植民地化初期には武力で鎮圧され、皇民化政策により極度に日本人化し、志願兵となって激戦地へ。しかし帰国後は中華民国下に入った台湾で、日本名から漢民族名に氏名改正され、日本軍兵だったことを隠して生きなければならず、北京語も話せず不遇に。日本政府からは戦後補償も充分ではない。こういうの、学校教育でちゃんと教えるべき。植民地だったことや台湾の位置すらしらない若者多い。2020/07/21

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