内容説明
幕府の西洋帆船・太陽丸は薩摩の久見崎に寄港し、それから長崎に向かった。さて、田沼意知襲撃に失敗した宙斎らは、逆に意知らに狙われるが危うく難を逃れた。一方、ポジルは意知がつけてくれた六無斎らと近江の国友村に向かうが、そこで六無斎の先祖が白光の戦士の中でも特別のクリスタルの戦士・天草四郎であったことを知る…。大河伝奇スペクタクル、いよいよクライマックスへ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
11
白石大河SF伝奇シリーズの第5巻目で、最終巻。白鬼と黒子の戦いは、一進一退で物語は展開していく。それにも増して白鬼方の日本人観が、歴史を紐解くと他亜細亜諸国との相違や、また欧州にもない歴史展開が、白鬼達を驚愕させる。そして天草四郎の登場など謎が深まる中で、本巻は終了する。とても本シリーズの最終巻とは云えず次巻に続く展開であった。著者の逝去が悔やまれる。この未完の大著で、残念だが、著者の作品は全て購入・読了した事になる。白石ワールドを堪能しました。2019/12/18
しんのすけ
2
面白かった。続きが読みたいと思った。残念😢 奇想天外な話に後半は特に引き込まれた。そんな中にも当時の日本人を密かに優れていたとする作者の想いが嬉しかった。やっぱりいい作品を作り出す白石一郎さんだと思います。2025/06/06
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