英語と運命―つきあい続けて日が暮れて

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883203390
  • NDC分類 830.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

<1>はにかみ、<2>ためらい、<3>人見知り、<4>解決の先送り、<5>決断の後回し、<6>様子待ち、・・・の「6点セット」が、日本と日本人の英語をダメにする!
大宅賞作家が放つ、戦後現代史にして英語の本質がわかる本。

目次

好奇の虫
初期の音
九十平とウメ
不協和音ブルース三代記
ボルシチ語とみそ汁語
メシの種
朝鮮動乱と英語
秘訣は「WHY?」と「BECAUSE」
通訳の限界は皮膚下3糎か5糎
二人の神父と四人のボランティア
アメリカン・ドリーム
アメリカン「悪夢」
未来塾とヒグマ・ザ・モンスター
英語と日本人に関わる深い谷
無責任桃源郷
一トン爆弾と戦陣訓と東条英機
理想の英語学習プラン
河内の里の最後のクラス

著者等紹介

中津燎子[ナカツリョウコ]
1925年10月、博多に生まれる。ノンフィクション作家・英語発音訓練研究の「未来塾」顧問。3歳から12歳まで旧ソ連のウラジオストックで過ごし、戦後すぐに占領軍の特別電話局で英語と出合って格闘し、56年から65年まで米国で留学生活をするという、まれな経歴をもつ。それらが影響してか、幼いころから「日本的」なるものへの戸惑いをかかえつつ、だから「日本」の像を常に確認しつづけてきた。74年に『なんで英語やるの?』で第5回大宅賞を受け作家活動を始めるとともに、「言葉の後ろにある文化を理解することなしに、言葉を学ぶことはできない」という考えから、異文化コミュニケーションを訓練する未来塾を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nagata

4
いろいろなゴタゴタがあった幼少期の経験から、ついに日本語の幹を作り得なかったと著者はおっしゃるが、だからこそ日本人のはにかみ、人見知り、同調圧力とも無縁に、これだけたくましく時代を生きてこられた。これだけ力のこもった「日本語」を読んだのはいつ以来だろう。鑑賞するような名文ではなく、徹底的に噛み砕き、自分の言葉で生まれ変わらせること。そして、やはり生と死を突きつけられ続けた戦争体験からの言葉は実に重い。残していただいた言葉をもっと探索していきたい。2021/08/31

森羅カンパニー

0
日本人でありながら、子どもの頃から外国居住+重病により、壮絶な人生を歩んできた著者の人生を綴った作品。タイトル通り、著者にとって英語は切っても切り離せないものであるため、英語について語られている点が多い。ただ、英語の勉強法とかそういう参考書的なものが記載されているわけではなく、文化的な視点が中心。その内容は「失敗の本質」と共通するところも多く、英語の習得には英語圏の文化を知る必要があるのでは?と感じた。(※著者は初めて日本に来た時に、日本人固有の消極的な文化に馴染めず、苦労された模様)2014/10/14

ソフィ

0
『なんで英語やるの?』との出会いから20余年を経て偶然手に取ることができた1冊。改めて、日本の戦争を、戦後の英語教育を、これほどシビアにまっとうに見る目を持った一般人はいなかったのではと感じる。たとえ幼少期をロシアで過ごし、言語的文化的に特異な視点を持っていたとしても。コミュニケーションの基本点十ヶ条!2018/02/02

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