内容説明
韓・朝・日の未来をつなぐ、輝ける詩人の魂と全貌。そして、代表作十七篇の新訳と内外の研究者たちによる論考・新証言の数々!!戦時下、日本の大学(立教・同志社)に留学し、治安維持法違反容疑で捕らえられ獄死した、夭折の詩人・尹東柱。その名は、キリスト者詩人あるいは抵抗の民族詩人として、韓国はもとより、朝鮮民主主義人民共和国でも高く評価されている。本書では、尹東柱のどこまでも美しく澄み切った詩魂と、これまで不明とされてきた留学から投獄時までの軌跡を追求し、新発見の資料・証言等を多数収録した。
目次
詩編
評論・研究
資料(尹東柱に関する証言集;尹東柱詩碑建立のいきさつ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
17
尹東柱については近年多く書物が出ているが、1995年に刊行された本書は訳・研究・史料の揃った最初のものであったと思う。1995年2月16日、詩人の50年忌に同志社大学で詩碑が除幕されたことに併せて出版されたものである。当時同志社中学校1年生だった私も、そのとき尹東柱に出会い、夢中で本書や伊吹郷訳を読んだ。尹東柱が同志社で学んだのは僅か10ヶ月。その後長らく忘れられてきたが、同志社は再び尹東柱に出会い、そこからまた新たな出会いを生んでいる(イ・ジョンミョン『星をかすめる風』あとがき)2021/06/30
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