内容説明
本巻は、現代における日本語教育の諸問題を視野に入れつつ、日本語の学習動機の多くが日本文化の学習にあることに基づき、まず文化、ならびに日本文化の理解を目的とし、ついで、日本語教育の歴史と現状を明らかにし、その課題の考察の上に将来への展望を論じるものである。
目次
第1章 日本文化への視座(世界の中の日本文化;日本文化をどうとらえるか―比較文化研究の視点から;日本文化をどうとらえるか―思想史の視点から;外国で教える日本文化―ワルシャワ大学の場合を中心として;世界の中の近・現代日本文学)
第2章 日本文化と異文化・異言語(日本の「他者」経験と文化の翻訳;近代日本における西洋体験―比較文学の視点から;植民地教育と文化の問題;日本文化と外部の視点;グローバリゼーションの中の日本文化)
第3章 国際交流の中の日本語教育(現代世界の人の移動と日本語教育;帰国・入国児童生徒の教育問題;日本語ボランティア活動)
第4章 日本語教育の歴史と展望(日本語教育史・言語政策史;日本語教育と国語教育―思想史の視点から;日本語教育における教育哲学;日本語・日本語教育に関する試験の現状と展望)
著者等紹介
縫部義憲[ヌイベヨシノリ]
広島大学大学院教育学研究科教授
水島裕雅[ミズシマヒロマサ]
広島大学大学院教育学研究科教授
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