内容説明
最初に建築物の種類、様式、建材を概説し、続く章で個々の建築要素に目を向けながら、時代や地域によって異なる教会堂の多様性について考察する。最後のセクションでは、ガラスや装飾、シンボルをとりあげていく。人々は教会を建てることで、神の創造の世界を表現しようとした。教会建築にまつわる歴史や知識、詳細な解説により、その崇高で輝かしい創造の姿が明らかになる。
目次
建築物の種類
教会堂の種類
様式の文法
建材
平面プラン
身廊
アプス&サンクチュアリ
クワイヤ&聖歌隊席
ヴォールド&バットレス
ドーム&クーポラ
ファサード&ポータル
バプテストリー&聖水盤
窓&トレーサリー
塔&尖塔
祭壇&聖櫃
ステンドグラス
装飾&シンボル
用語解説
索引
著者等紹介
マクナマラ,デニス・R.[マクナマラ,デニスR.][McNamara,Denis R.]
イェール大学で美術史専攻、その後ヴァージニア大学にて建築史博士号を取得。現在、米国イリノイ州マンデラインのセント・メアリ・オブ・ザ・レイク大学典礼研究所副所長
田中敦子[タナカアツコ]
翻訳家。大阪大学文学部美学科卒業。フィクションからノンフィクションまで幅広いジャンルの翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーディット
4
建築関連の本を読む時、専門用語を知らないと全く理解できない。絵画や彫刻に比較しても、建築は特に構造についての記述が重き占める。用語解説を言葉でされても、日本人にとっては無意味に近く、写真や図版が必須。これは大きさ、金額共に持ち歩き辞書として最高。著者はアメリカ人なので、イタリアやフランスの解説書と用語など異なる部分はある。2018/12/27
OKKO (o▽n)v 終活中
4
修士論文執筆に向け、教会堂の「部品」(構成要素ともいう)の名称確認のために購入。「ペディメントかフリースか?」みたいな疑問の答えを求める ◆もとよりこのシリーズにはなじみがあり、卒論の「庭園」のときにも大いにお世話になったのである ◆翻訳本のせいかな~んとなく違和感ある構成なのではあるが、かゆいところに手が届くとでも申しましょうかね、しかも基本的にビジュアルbookなので、眺めてるだけでもポーっと幸せになれるわけですよ ◆このシリーズ、もっと出てこないかな。創元社の「知の再発見双書」とともにお気に入り2017/10/11
蒼1228
2
図書館。教会の建物各部の名称等がヴィジュアルと一緒に見られてよかった。冊子の大きさもコンパクト、資料本にしてはお値段抑えめ。自分で買って手元に置きたい。2015/05/30
銀子
0
キリスト教の発展とともに教会建築も様々な材料や工法で大型化していく。司教区にある建築や修道院もヨーロッパ各地の地域色、文化で様々に異なる。切り口の異なる本を雑多に読んだ中で、イラストが綺麗でみやすかった。2018/12/26