内容説明
個別の系統の物質系についてまとめられた書物は多いが、多分野の最新動向を“欲張って”総括的に取り上げようと企画された書物はこれまで少ないように思われる。そして材料システムとして我々が最も利用しやすく重要な形態は“膜”であることから、本書は、種々の機能物質の集積膜が今どのように作製されどのように研究展開されているかを眺めるという切り口で企画された。
目次
分子集積編(自己組織化単分子膜研究の最新動向;LB膜研究の最新動向;チューブ型ナノ集積構造体;低分子にてアシストされた疎水性高分子の単分子膜展開法)
高分子集積編(超臨界流体を利用したブロックコポリマーのナノフォーム形成;ブロック共重合体のパターン化;二次元相分離パターンの形成と光制御;濃厚ポリマーブラシの調製と特性;高密度ポリマーブラシ薄膜による摩擦・摩耗特性の制御)
無機物質・金属・粒子集積編(無機材料・粒子の表面テンプレート集積;金属ナノ粒子精密集積;高分子組織体表面への金属集積;高分子膜中への金属ナノ粒子の集積)
表面・界面評価編(高分子鎖のAFM観測;光を利用した高分子ナノ構造観測;分子膜のトライボロジー;表面の高分子鎖ダイナミクス評価;熱分析による高分子の表面・界面測定)
応用展開編(らせん形成ペプチドの自己組織化膜と長距離電子移動;ハニカム構造高分子フィルムの形成と細胞接着 ほか)
著者等紹介
関隆広[セキタカヒロ]
名古屋大学大学院工学研究科物質制御工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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