ポルトガル文学叢書<br> アマーロ神父の罪

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ポルトガル文学叢書
アマーロ神父の罪

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882028895
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

神父さんの恋物語? いいえ、あなた自身の物語です!ポルトガルを代表する写実主義の作家が描く文学史にのこる衝撃の大作!教会の戒律を破って愛し合う新進の神父と教区の若き女性との激しい愛、そして憎しみ…。二人を取り巻く人々の生活と共に描く、いつの時代も変わらない人間の物語。本邦初訳!
「『アマーロ神父の罪』は一見、司祭と若い女性の恋物語のようにも読めますが、私は人間の内奥に潜む表現しがたい心の矛盾を描いたものと思っています。神父と若くて美しい信者の恋を中心に、二人をとりまく聖職者、貴族、商人、知識人、若い労働者、熱心な信者たちの生態を、陰謀を絡み合わせてあますところなく描いています。人のさまざまな面、ちょっとした狡さ、卑怯さ、欲や嘘、弱さ、利己主義、日和見、保身、横柄さや卑屈さ、また一瞬の優しい気持ちや正義感が湧いたり、また悩んだりなど、命のはかなさ、頼りなさとともに人の社会を描いている古くて新しい小説です。」(「訳者あとがき」より)
 

★原作は、2002年メキシコで映画化され空前の大ヒットを記録。2003年のアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞にノミネート。昨年、10月に日本でも公開された。現在、DVD(CPEJ)も発売中!

内容説明

教会の戒律を破って愛し合う新進の神父と教区の若き女性との激しい愛、そして憎しみ…。二人を取り巻く人々の生活と共に描く、いつの時代も変わらない人間の物語。本邦初訳。

著者等紹介

ケイロース,エッサ・デ[ケイロース,エッサデ][Queir´os,Eca De]
1845年11月25日ポルトガル北部ポヴォア・デ・ヴァルジンで生まれる。複雑な出生から子ども時代は父方の祖父母とアヴェイロの近くの農園で暮らす。1855年ポルトのコレジオ・ラパに入学。1861年16歳でコインブラ大学法学部に入学。文学、演劇に関心を示す。1866年卒業後、弁護士となるがあまり興味はなく、そのころから文学活動を始める。途中エヴォラで新聞の編集発行、官吏としてレイリアに赴任。その間に公務員試験を受け、外交官となる。1872年のキューバ(2年)をはじめ、ニューカッスル、ブリストル(イギリス13年)、パリ(12年)と休暇でポルトガルに戻る以外27年間の海外生活を送る。その間に多くの作品を書き、発表。1900年8月16日死亡

浜崎いとこ[ハマサキイトコ]
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒。リスボン大学文学部ポルトガル語・文化コースでディプロマ取得。その後仕事をしながら断続的に『アマーロ神父の罪』を翻訳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ケイ

133
そもそも、なぜ神父になるのか。結婚のできないカトリックの聖職者にとって、純粋に信仰心から神学校にいくものがどれほどいたことか。これを読んでつくづくそう思った。目から鱗が落ちたような思い、悪い例えではあるけれど。貧乏であれば食べる手段として、孤児であれば住む場所として、そして権力を持つための手段として。これは生臭坊主のレベルではない。そもそも聖職者とは何であるかを問うてもいない。しかし、逆説的にそれを問うているのか…とも思う。書かれたのは100年前。こういう話に時代も国も関係はないものだなあ。2016/09/17

まふ

99
ポルトガル最初のリアリズム作品とされる小説。19世紀後半、ポルトガルの田舎町レイリアに赴任した若きハンサムな司祭アマーロの「神をも恐れぬ女たらし」行状記。どこかのタイミングで本人が挫折して反省の局面が来るのではないかと「期待」して読んでいたが、最後までごまかし通しで事なきを得た「真の悪徳司祭」。町で一番の美女アメリアと恋仲になったまではよくあり得る話だろうが、妊娠させてしまった後の対応が許せない…。と、読んでいてまことに不埒な司祭だ、と怒りつつ読み終えた。⇒2024/12/03

NAO

81
【学校・会社・組織週間】アマーロ神父や長老ディアスをはじめとした、神父たちの狡さ、卑怯さ、欲、嘘、保身、横柄さ。彼らの身勝手さには、ただただ驚かされる。ポルトガルを代表する写実主義の作家が描く神父たちの姿は、人間のエゴが赤裸々に描かれたカリカチュアだ。だからこそ、アマーロ神父や長老ディアスの行為はどこか滑稽ですらある。罪を罪として裁かれないことこそが強烈な風刺なのだが、やっぱり、こういった神父たちがのうのうと暮らしているのはどうにも納得がいかない。2019/07/22

スイ

11
“神父の恋”と聞いてメロドラマチックな悲恋を思い浮かべたのだけど、ぜーんぜん違ったー! 欲まみれの神父と信仰に委ねて自分で考えない女性を中心にした、辛辣な喜劇。 どの人物もろくでもないのだけど、すぐ近くにいそう。 生き生きとしていて、彼らの生活に引き込まれた。 ひどいけど! ひどいけど!2020/02/28

paumi

4
アマーロ神父は人間の屑 アマーロ神父だけじゃなく他の神父も愛人がいたり憤怒したり政治的に工作したりで大概ですな…。 神父だけど人間だから…は通用しねーぞこのやろう! この時代この国ではキリスト教が大前提にある文化なので、日本人な私の現代文化から見るとすごく違和感を感じた。 たとえクリスチャンであっても、日本人であれば、この本の中の宗教的感覚に完全に馴染むことができないのでは?と思った。 宗教だけじゃなく当時の政治的思想もお国柄も混じってるからね。 アマーロは司祭やめろ2016/01/09

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