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出版社内容情報
スペイン・ロマン派の最高の詩人にして幻想文学の第一人者が、遙かなる時代を舞台に、本国にのこる伝説・伝承をもとに紡ぐ愛と恐怖に彩られた14篇の幻想物語……。ボルヘスの『伝奇集』、ホフマンの『黄金の壺』などと並ぶ傑作。
【収録作品】
死霊の山(ソリアの伝説)
白い鹿(アラゴンの伝説)
口づけ(トレドの伝説)
月光(ソリアの伝説)
約束(カスティーリャの伝説)
神を信ぜよ(カタルーニャに伝わる古い物語歌)
ムーア人の娘の洞窟(ナバラの伝説)
悪魔の十字架(カタルーニャの伝説)
ミセレーレ(ナバラの伝説)
地の精(アラゴンの伝説)
黄金の腕輪(トレドの伝説)
緑色の眼(ソリアの伝説)
オルガン奏者ペレス(セビリアの伝説)
しゃれこうべのキリスト(トレドの伝説)
内容説明
スペイン・ロマン派最高の詩人が、遙かなる時代を舞台に紡ぐ、愛と恐怖に彩られた十四篇の幻想物語。
著者等紹介
山田真史[ヤマダマフミ]
1948年生れ。東京都出身。上智大学大学院博士後期課程終了。日本経済新聞記者、バルセロナ自治大学客員研究員などを経て、現在、小樽商科大学教授。スペイン文学、ラテン・アメリカ文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふくろう
2
『サラゴサ手稿』が好きな人なら、きっと好き。2011/02/20
canabi
1
99ー20222022/12/28
亜沙子
1
地の精、神を信ぜよ、ムーア人の娘の洞窟が好きです。2010/07/18
しんかい32
0
伝説をもとにした恐怖短編小説集。ブニュエル「自由の幻想」冒頭の、石像が人を殴るエピソードの元ネタもここにある。ストーリー自体は素朴なので大半はオチが読めるけれど、引き締まった文体には迫力があり、読ませる。報われぬ愛や叶わぬ願いを主題にした哀切な話が多い。2012/05/01
xuxu
0
詩人ベッケルによる伝説集。どれも短く読みやすい。お話の筋自体は単純で結末も予想できる。けれどさすがは詩人、巧みな語りで読者を伝説の世界に誘う。まるで直に語りを聴いているかのよう。そのための工夫も凝らされている。伝説の舞台は中世、レコンキスタの時代。さぞ騎士が活躍するかと思いきや、主役は亡霊・精霊たち。哀れ人間たちは翻弄される。信仰が救い。「死霊の山」「ミセレーレ」が印象深い。「白い鹿」「月光」は描写が怪しく美しい。「口づけ」など随所に詩人の好みが出ていて微笑ましい。配列も良く最後は明るい気持ちになれる。 2018/04/03
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