内容説明
時を超え、読み継がれる『論語』。山陽新聞社発行の子ども新聞「さん太タイムズ」に連載中の「クマ先生とよむ論語」から52章を選りすぐり、人の生きる道や学ぶことの意味などを分かりやすく伝えます。
目次
子曰わく、故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし。
子貢曰わく、貧しくて諂うこと無く、富みて驕ること無きは、何如。子曰わく、可なり。未だ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む者に若かざるなり。
詩に云う、切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し。
孟武伯、孝を問う。子曰わく、父母には唯だ其の疾を之れ憂えしめよ。
子曰わく、学びて思わざれば則ち罔く、思いて学ばざれば則ち殆し。
子曰わく、由よ、女に之を知るを誨えんか。之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是、知るなり。
子曰わく、仁に里るを美しと為す。択んで仁に処らずんば、焉んぞ知たるを得ん。
曽子曰わく、夫子の道は、忠恕のみ。
子曰わく、古者、言をこれ出ださざるは、躬の逮ばざるを恥ずればなり。
子曰わく、約を以てこれを失する者は、鮮し。〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gaudi
2
思想、イデオロギーの書として読むことをやめ、そこに人間・孔子の生きざまが見えないかとミニ講演をしたのは25年以上前のこと。 懐かしい思い出です。2021/07/10
まっきー
1
山陽新聞の「さん太タイムズ」に月一回掲載されているコラムを書籍化したもの。4コママンガもあり、『論語』を分かりやすく親しみやすく解説している。著者の森熊男先生は、長く岡山大学教育学部で教授として教鞭を取ってこられた。「仁」や「忠恕」などの論語の基本概念や、弟子とのやり取りにおける孔子の教育方針も学ぶことが出来る。2020/12/27