内容説明
アメリカは、二億人を超えるキリスト教徒を抱え、その八割が「天地創造」を信じ、教会出席率・回心体験でも群を抜く保守的な宗教大国である。一九七〇年代以降、宗教右派が政治に参入し、レーガンの大統領当選に貢献するなど、表舞台に登場。二一世紀以降、ブッシュ、オバマは宗教票を無視できなくなった。本書は、世俗への危機意識からリベラル派が衰退し、保守化・政治化していく過程を中心に、アメリカの宗教の実態を描く。
目次
序章 アメリカ宗教概観
第1章 近代主義と原理主義の闘い―『種の起源』と高等批判
第2章 宗教保守化の背景―南部福音派のカリフォルニア流入
第3章 主流派とリベラリズムの隆盛―一九三〇~六〇年代の潮流
第4章 原理主義・福音派の分裂―新福音派・福音派左派の登場
第5章 政治的保守の巻き返し―ゴールドウォーターからレーガンへ
第6章 宗教右派の誕生―自閉から政治の世界へ
第7章 大統領レーガンと宗教右派の隆盛―一九八〇~九〇年代の政治との関係
第8章 共和党ブッシュ政権と宗教右派の結集―政策への関与と“失敗”
第9章 オバマ政権誕生と宗教左派―政教分離と左派意識
著者等紹介
堀内一史[ホリウチカズノブ]
1955(昭和30)年奈良県生まれ。麗澤大学外国語学部イギリス語学科卒。南カリフォルニア大学大学院宗教学研究科修士課程修了(M.A.)。モラロジー研究所/麗澤大学ワシントン事務所代表代行を経て、麗澤大学経済学部教授。同大国際交流センター長、比較文明文化研究センター研究員。専門は、宗教学、宗教社会学、アメリカ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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