内容説明
ドイツのシュタイナー教育教員養成所における2年間の目を見はる研修と、心豊かな体験の記録。今、日本における新しい教員養成のありかたと、感情豊かな子どもたちを育む授業法を提示する。
目次
シュトゥットガルトにて
マイヤー氏のこと
シーベルさんのこと
サイツ氏のこと
教育実習・学級参観
職員会議・公開研究会
植物学講義
フェーリエン(夏休み)
第2期教育実習
合流教育からシュタイナー教育へ
シュタイナー学校の財政
カリキュラム
シュトゥットガルト日本人学校
イギリスのシュタイナー教員養成
水彩画演習
テンパラメント(四つの気質)
生徒指導と教科指導の統合
シュタイナー教員養成
優れた教師の要件
シュタイナー教育との出会いと意義〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
12
自由ヴァルドルフ学校(※日本では、もっぱらシュタイナー学校と呼ばれる)の、こども達のノートを見ていると、思わず「ほぉ…」と溜め息がもれる。生徒一人ひとりそれぞれの、透明感あふれるタコの絵とか、中世の写本のタッチで描かれた、パーシヴァルの冒険譚。歴史上の人物達の肖像は傑作揃い、緻密な植物観察のノートは、白地にくっきり描かれた果実の彩りが目に鮮やか。そんで、特にわたくしが「フホォ(´∀`)」と吐息をもらし、「こんな絵を描きながら、学びたかったよ…」と、溜め息混じりに眺めるのが、算数、数学の授業のノートだ。→2022/03/17