内容説明
神なる動物を殺すこと。山羊や雄牛としてのディオニュソス、オシリスと豚の供儀、狩人による野獣の慰霊、農民による有害生物の慰霊、アイヌの熊祭、人間霊魂の動物への転生など、世界各地の動物霊の死と再生に関するフォークロアを詳説する。世紀転換期の読書界を震撼させた驚異の書。
目次
第9章 動物としての古代植物神
第10章 神を食べること
第11章 新穀の供犠
第12章 肉食に関する類感呪術
第13章 神である動物を殺すこと
第14章 狩人による野獣の慰霊
第15章 農民達による有害生物の慰霊
第16章 人間霊魂の動物への転生
第17章 動物聖餐の類型
著者等紹介
フレイザー,J.G.[フレイザー,J.G.] [Frazer,James George]
1854年スコットランド、グラスゴーの裕福な家庭に生まれる。グラスゴー大学卒業後、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに進み、民俗学・神話学を修める。1879年同カレッジのフェロー、1907年にはリヴァプール大学の教授となり、イギリス最初の社会人類学の講座を担当。また、パウサニアスなどギリシア・ローマの古典の翻訳・考証研究にも力を注ぐ。1941年没
神成利男[カンナリトシオ]
1917年秋田県に生まれる。朝鮮総督府鉄道局や大蔵省財務局に勤務。1959年頃から本書の翻訳を始める。1970年退職と同時にアイヌの里二風谷に移住。1991年に死去
石塚正英[イシズカマサヒデ]
1949年新潟県に生まれる。1981年立正大学大学院博士後期課程満期退学。立正大学文学部講師、東京電機大学理工学部講師を経て、東京電機大学大学院理工学研究科教授(文化史学・歴史知学専攻)。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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