内容説明
ファーブルが昆虫の生態を観察したように、人間も地球の生態系の一つとして根っこからとらえ直さなければ何事もはじまらなくなっている。そこで危機を危機として対処できなくなっているいまの状況に実践的に参加しつつ、文学・思想・映画・テレビなど、ジャンルを問わずに追究してみた。
目次
1 原発(日本の戦後と原発―ゴジラから『100、000年後の安全』へ;記録することからはじまる―NHK・放射能汚染地図のドキュメント;忘れていた戦後史―土本典昭『原発切抜帖』の世界 ほか)
2 グローバリゼーション(TPP問題を考える―『モンサントの不自然な食べ物』;なぜ米軍基地はふえつづけるのか―『誰も知らない基地のこと』『標的の村』など;人間が時間となる時代―『荷車の歌』『TIME/タイム』 ほか)
3 いまを考える(美しいもの醜いもの―『風立ちぬ』;考えることとインターナショナル―『ハンナ・アーレント』;絵にならない世界を絵にする―『舟を編む』 ほか)
著者等紹介
木下昌明[キノシタマサアキ]
1938年石川県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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