ルーマニア、ルーマニア

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879844279
  • NDC分類 979.1
  • Cコード C0098

内容説明

ルーマニア語の世界に飛び込んだ著者。たちまちこの情感豊かな言語と、それが紡ぎだす詩や小説の虜になる。長年にわたって訳してきた数々の作品―ミルチャ・エリアーデのほとんどの小説をはじめ、リビウ・レブリャーヌ、ミルチャ・カルタレスクからルーマニアの民話やバラード、SFにいたるまで―に付したあとがき・解説・解題をまとめた、著者半生のルーマニア愛の記録。

目次

第1部 ルーマニア文学雑考(近代ルーマニア文学史概観―『東欧の想像力』より;ウルムズ、場違いのシュルレアリスト;リビウ・レブリャーヌと『大地への祈り』;リビウ・レヴリャーヌ『処刑の森』;知られざるホロコースト ほか)
第2部 エリアーデに導かれて(ルーマニア精神の星エリアーデ;ミルチャ・エリアーデの幻想;ミルチャ・エリアーデの神秘文学の秘密―『19本の薔薇』の文学的遺言をめぐって;『令嬢クリスティナ』;ミルチャ・エリアーデと妖精たちの間 ほか)

著者等紹介

住谷春也[スミヤハルヤ]
1931年群馬県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ルーマニアに留学し、ブカレスト大学文学部博士課程修了。以後、ルーマニア文学の研究・翻訳に専念。リビウ・レブリャーヌ『大地への祈り』(1985年日本翻訳者協会特別翻訳功労賞)など訳書多数。2004年、ルーマニア文化功労コマンドール勲章受章。2007年、ナサウド市名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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榊原 香織

56
ルーマニア語学者 旧制松本高校の最期の生徒、ということはかなりのお年、でも若々しい。 ルーマニアの作家がたくさん紹介されている、が、エリアーデ位しか知らない(後半は彼の作品解説) SFもたくさんあるらしい。 私のやってる中国拳法の流派でルーマニア支部やってた人いたけど、今どうなったか2023/10/11

帽子を編みます

56
思いがけず面白かったです。第二部のエリアーデ目当てに借りたのですが、そちらは、作品のあとがきや解題が中心でした。ただ『妖精たちの夜』のあとがきはルーマニアの歴史や政治情勢が詳しくて何回読んでも新たな視点がみつかります。なんといっても「はじめに」がいいです。旧制高校の最後の学年だった作者の学校生活、進学の様子、東大での生活、漫画みたいです。ドイツ語から始まりフランス語を学び、40歳を過ぎてルーマニア語を学びブカレスト大学へ、そしてチャウシェスク政権の崩壊、革命の現場に立ち会うなんて!すごい方もいるものです。2022/07/17

Nobu A

7
住谷春也著書初読。22年刊行。嚆矢はルーマニア人と交流がある為。ただ、いきなり当該国文学はハードルが高かった。だって歴史も母語ルーマニア語も全く知らないんだもん。一方で、文学を通して垣間見る歴史や文化の独自性、言語がラテン系で仏語の兄弟分、宗教がギリシャ正教系、村上春樹と比例するノーベル文学賞候補に幾度と挙がり、著書が十数カ国に翻訳されたミルチャ・カルチャレスクの存在等、意外に興味深い。魅力ある人々と国、一度訪れてみたくなった。まずは旅行ガイド本等で基本的な知識を学びたい。後半流し読み読了。2023/07/02

Jessica

6
個人的にルーマニアに恨みがあったので「うーむ」と思いながら手に取りましたが、まず作者自体が面白かったのでその情熱ゆえにか大変楽しい読書経験となりました。早めの定年退職をして、ルーマニア語を学ぶために大学に行くというものすごい根性!面白くないわけがない。中で紹介されている物も大変興味深くこれを機に恨みが少し晴れました。2022/10/25

takao

3
ふむ2023/05/07

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