出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
身も蓋もない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の話。
内容説明
姉のメメンは冷静で、弟のモリは情熱家。身も蓋もない言葉の中だけに、希望を見出せるときもある。ヨシタケシンスケが描く「人は何のために生きてるの?」の話。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
487
3つのお話からなる。最初の「メメンとモリとちいさいおさら」は、人生の意味をあれこれと考えるもの。でも、最後は無常観でthe end。次の「ゆきだるま」は、「だれかのために。ボクのために」といった、いわば「奉仕の精神」を問うもの。そして最後の「つまんないえいが」は、再び生き物が生きることの意味を考えるのだが、最後は肩透かしに終わる。「メメントモリ」(memento mori)は、もちろんラテン語の成句で「死を思え」の意。古くはポンペイの絵にもあるし、中世、ルネサンス絵画にも頻出するテーマ。この作品も日常化⇒2025/04/13
starbro
439
ヨシタケシンスケは、新作をコンスタントに読んでいる絵本作家です。著者初の長編絵本、メメン(姉)&モリ(弟)による「生きる」とは、多様性&個性尊重の内容でした。個人的に汚い雪だるま⛇は嫌いです(笑) https://yomeruba.com/feature/ehon/yoshitake-shinsuke/mementomori.html2023/05/29
馨
371
読みたかった本です。 生きることの目的を思い返しながら読みました。いつの間にか生きることややること成すこと、何のために?に囚われすぎていて、自分で縛りを決めて苦しくしていたのではないかと感じました。楽しいこと、つまらないこと、何でもどんな感じ方でも良いし、何も感じなくても良い。囚われなくて良いんですよね。2024/03/01
seacalf
321
メメント・モリはラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味らしい。それをヨシタケさんらしい風合いでアレンジして仕上げている。「それでいいんじゃないかしら」と気構えずに読める。死生観や生きる目的は人それぞれ千差万別であるから、これぞという答えを提示している訳ではないが、ページをめくるのが気持ち良くて凝り固まった気持ちやとんがった心をニュートラルにしてくれる効果あり。特に「メメンとモリとちいさいおさら」は続けて2回読み直して癒された。2024/02/06
zero1
268
哲学を簡潔に表現すると、こうなる。📚️形あるものは、いつか壊れる。割った皿を擬人化できるヨシタケは流石。【「ずっとそこにある」ってことよりも、「いっしょに何かをした」ってことのほうが大事じゃない?】📚️【こんなはずじゃなかった】を汚い雪だるま⛄の視点で考察。自分が存在する意味を問いかける。📚️つまんない映画から、【何の為に生きるか】を問う三本立て。名言多数(後述)。2024/02/12
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