東欧の想像力<br> アカシアは花咲く―モンタージュ

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東欧の想像力
アカシアは花咲く―モンタージュ

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  • サイズ 46判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879843715
  • NDC分類 929.733
  • Cコード C0397

内容説明

今世紀に入って再発見され、世界のモダニズム地図を書き換える存在として注目を集めるデボラ・フォーゲル。その短編集『アカシアは花咲く』と、イディッシュ語で発表された短編3作を併載。

著者等紹介

フォーゲル,デボラ[フォーゲル,デボラ] [Vogel,Debora]
1900/1902?‐1942。オーストリア領ガリツィア(現ウクライナ西部国境地帯)の町ブルシュティンで同化ユダヤ人の家庭に生まれる。家庭ではドイツ語とポーランド語を話したが、のちにイディッシュ語を学び、執筆言語に選択した。独立ポーランド領に入った一帯の中心都市リヴィウで教職に就き、心理学と文学を教えるかたわら、当地のイディッシュ語作家や若手前衛画家たちと交流し、文学や美術に関するエッセイ、美術展評を発表。またブルーノ・シュルツと親交を結び、彼の第一短編集『肉桂色の店』成立に大きな影響を与える。1930年代に2冊のイディッシュ語詩集を刊行、1935年にはまずイディッシュ語で、翌年にポーランド語で『アカシアは花咲く』を刊行した。その後は作品発表の場をニューヨークのイディッシュ語文芸誌に移し、モダニズム文学の最前線に参加する。1941年に独ソ戦が勃発、リヴィウがナチス・ドイツに占領され、ユダヤ人ゲットーに強制移住させられる。1942年8月、ゲットー内で行われたユダヤ人一掃作戦により、母、夫、息子とともに射殺された

加藤有子[カトウアリコ]
1975年、秋田県生まれ。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、名古屋外国語大学外国語学部准教授。専門はポーランド文学・文化、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
イディッシュ語作家のポーランド語からの翻訳。「アカシアは花咲く」についての往復書簡も収録、訳書の解説もこの表題作にページを割いており、帯も表題作について「あきらめと哀しみとともに砕けた人生をどう生きるか、この問いが静かに繰り返される」とある。しかし、私は「アザレアの花屋」の方にそれをよく感じた。この~花屋だけで、もう完璧な美しい詩のような散文で「なぜ生きるか」という優しく悲しいあきらめを存分に味わえる。手元に置き、ふとした時に縋りたくなるような本。作者はゲットーでの一斉掃射で1941年に死亡。 2019/03/13

mii22.

68
詩や散文を読み慣れない私にとってはじめは戸惑うばかりだった。著者はこれを「モンタージュ」と呼ぶ。シュルレアリズムの絵画を観るようだが響いてくるものは違う。人のことを「マネキン、人形、山高帽」という物や「金属、木、紙」という素材で表現し「粘つく」「矩形」「灰色」「メランコリー」といった同じ言葉が繰り返し使われる。今、いちばん共感できるものとしては「何の意味も持たないことが、人生の一番重要なことを思い出させる。」たとえば花屋でアザレアの花が完璧に咲いているのをみたときのように。この本は何度も読んでしまいそう。2020/05/31

まーくん

58
まともな感想を書く自信は全くない。”東欧の想像力”に惹かれて手にしてしまったが・・。著者は1900年、旧オーストリアの辺境(ポーランド領を経て現在はウクライナ)生まれのユダヤ人女性。原著は離散ユダヤ人(ディアスポラ)の言語イディッシュ語とポーランド語。いわゆる散文で、明確なプロットも名前のある登場人物も出てこない。ただ物の色や材料、材質感が繰り返し強調される。まるで絵を見ているよう、シュールレアリズムの。と思ったら、添えられた文芸評論家との書簡で、本人はシュールレアリズムではないと言っている。わからない。2019/04/17

KI

47
背景が背景であることをやめたとき、取り残された不動の生は灰色の空とひとつになる。2020/05/20

燃えつきた棒

46
付箋が全然足りない!まったくもって「引用師」泣かせの本だ。 そうだ!読書メーターと本が好き!とブクログ、twitterで、引用する箇所を変えてみよう! 我ながらなかなかいい考えではないか。 フーコー『性の歴史Ⅱ 快楽の活用』のびっしり書き込まれた文章を読んだ後だけに、自由に想像を書きなぐれる余白がふんだんにあるのが嬉しい。 清岡卓行の『アカシアの大連』は、清岡の詩が散りばめられた小説だったが、これは詩で書かれた小説だ。 イマージュの物語であり、万華鏡の世界だ。2021/02/28

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