角川文庫<br> オカシナ記念病院

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角川文庫
オカシナ記念病院

  • 著者名:久坂部羊【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 特価 ¥407(本体¥370)
  • KADOKAWA(2022/12発売)
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  • ISBN:9784041128114

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内容説明

島民の健康向上に奔走する若き研修医・新実一良。「がん検診」「在宅医療」「認知症外来」など新たな施策を試みるも、意外な問題点が次々と明らかに……?!現代医療に一石を投じる著者渾身の医療エンタメ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

53
現代医療の研修医として離島の病院を研修地として選んだ一良。都会の病院とは大きく異なる医療現場に驚くことばかり。ユーモアたっぷりに描いていますが、都会と離島の医療行為の違いは深刻なものがあるように思いました。医療のあり方を考えさせられます。2024/08/13

はつばあば

52
昔は「医は仁術なり」、今じゃ「医は算術なり」。医療に政治家も加わりなんとかして儲けようと。年寄の薬漬け、年寄の社交の場が病院の待合室。どこかおかしいのよねって思っていたらこのオカシナ記念病院が目に留まった。若い人の命は守ってあげたい。が、本当のところ年寄が長生きしすぎるのもこれまた弊害が。医療の現場の実情がブラックユーモアで書かれていましたが、今じゃネット予約が主流を占めてなかなか予約の取れないところもある。そのうち通院を諦めていい具合にお迎えが来るかも😅。2024/10/01

菜穂子

43
現代医療の真っ只中で研修医として身を置き、後期研修を僻地の島を選んだところで作者の思惑が感じられる。全人的な医療、医療行為を拒むなら医者にかからなければ良いわけではない。何が正解かは一人一人違ってそれに真摯に対応してくれる医師がいる。それがベストだけれど。いつも考えさせられるテーマを出してくる。本当はオカシナ病院じゃないところが味噌。2024/06/14

petitlyz

28
後期研修医として南の離島にやってきた主人公、新実。 前期研修の医療機関だった大学病院は設備等も最新だったので、どんな医療ができるかワクワクしてやってくる。 が、新実の期待とは違う方向に進んでいく。いろいろ実験的にガン検診や、認知症予防などやってみるが、思った成果は出ない。 久坂部先生の作品はいくつか読んだことがあるけど、過剰な医療は不要派だったように思う。それをまた更に裏付けるようなストーリーが多々。なんとなく納得しちゃう感じでした。2025/03/09

タルシル📖ヨムノスキー

27
タイトルがギャグっぽいので〝無痛〟シリーズよりは肩の力を抜いて読めるかと思いきや、確かにグロテスクな表現はないけれど、現代の医療について色々考えさせられる奥深い物語でした。長生きすることは幸せなのか、生きてさえいればそれでいいのか。健康診断で治るか治らないかわからない病気を見つけてしまうことはいいことなのか。認知症は果たして〝病気〟なのか。考え出したらキリがない問題を、軽い語り口ながらズバズバ突きつけてきます。現在〝最先端〟て活躍している(と思っている)お医者さんにぜひ手に取っていただきたい物語です。2025/05/24

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