内容説明
みんなが知っているセミにはたくさんのなぞがあります。日本各地のセミを観察して、そのなぞ解きに挑戦します!
著者等紹介
新開孝[シンカイタカシ]
昆虫写真家。1958年、愛媛県生まれ。国立愛媛大学農学部にて昆虫学を専攻。卒業後に上京し、教育映画の演出助手などを経て、フリーの昆虫写真家として独立する。2007年より東京を離れ、宮崎県三股町に移り住む。昆虫の多様で不思議な生態や形態を掘り下げ、独自の視点から撮影を続けるほか、様々な動植物にも目を向け、生きものたちのつながりを観察、撮影する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうゆうpanda
40
はじめて見たよ!蝉の輪切り。背中側に共鳴室という空間があってそこで音を増大させているのね。腹側に発音筋という太い筋肉があって発音膜を振るわせるのだけれど、鏡膜という人の鼓膜にあたる部分もその近くにある。蝉は人間が聞くよりもっと大きい音を聞いている?聴診器をあてたような音だったりして。不思議だ~。沖縄には17mm足らずの小さい蝉イワサキクサゼミがいるもとも、屋久島にヤクシマエゾゼミという屋久島なんか蝦夷なんか!という蝉がいることも初めてしりました。根気のある観察と科学的な視点で描かれた腰の据わった良書です。2017/07/06
たーちゃん
28
今年の夏はいっぱい蝉取りをしました。なので蝉の本を借りてくると喜ぶ息子。「これはアブラゼミだね。これはミンミンゼミで、これはクマゼミ」などなどお喋りが止まりませんでした(笑)2021/11/07
ほんわか・かめ
20
本や図鑑に書かれている情報は大切。でももっと大事なことは、セミが生きている自然環境を、自分の五感を使って感じとること、だと著者は言う。セミの好む環境とはどんなものか、樹皮はどのくらいの硬さなのか、実際見てみると新たな発見があるよね。でもこの本もかなり詳しくてスゴイ!知識本というより、一緒に調査・観察してる気分。ニイニイゼミがセイタカアワダチソウの枯れ枝に産卵するなんて知らなかった!〈2017/少年写真新聞社〉2022/07/11
いろ
15
セミと触れ合い生態観察♪ドキュメント交え解説した科学絵本。セミ知識てんこ盛り☆ 新開孝さんのセミ愛にグイグイ惹き込まれ,セミLove度低め母(私)でさえ,満腹満足v 虫好きにはたまらない1冊と出会った。幹に刺した産卵管を引き抜いたり,幼虫を土から掘り出したり,羽化直前に水で麻酔し羽化を遅らせたり…とワイルド☆ 菌類やガの幼虫に寄生されている写真は母(私)ゾッとしたけど。抜殻の見分け方も「泥んこニイニイ」「でべそクマゼミ」と参考になった。9歳男児,カラスが掘った穴を探したり,父(夫)と幼虫麻酔を実践したり。2017/08/08
サン
11
セミについて余すことなくたっぷり書かれている絵本。夜は寝る前にちょっと読むのではなく、明るいところで一枚一枚の写真を丁寧に読みたい本です。セミの羽化のさせ方など子どもの自由研究にはもってこい。2018/05/08