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内容説明
山のてっぺんの学校に集まった三びきの小天狗たちを前に、「おのれのことを知らねばならん」と大天狗先生。妖怪とはなにかを教えるために、先生は一冊の古くてぶ厚い本を取り出した。大天狗先生の妖怪学の授業が今、始まる…。
目次
1 妖怪に歴史あり(奈良時代―闇から出てきた妖怪たち;平安時代―平安京は魔の都;平安時代から鎌倉・室町時代へ;江戸時代―妖怪ブーム到来!;明治時代―今も生きている妖怪たち)
2 妖怪に個性あり(妖怪をもっとよく知るために;五大妖怪;妖怪図鑑;秘伝・妖怪図鑑の巻;大天狗先生のまとめ)
妖怪虎の巻(魔よけ・妖怪封じの秘術;妖怪研究の学者たち;主な妖怪スポット)
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京都に生まれる。梅花女子大学特任教授。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新見南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『やまんば山のモッコたち』はIBBYオナーリスト2002文学作品に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
11
新刊チェックで予約。大好きな富安さんの新作。だが、読み始めてみたら、どうもいつもとは雰囲気が違う。天狗がテーマだが、ファンタジーというより、学術書みたい? 読み終えて、最後にシリーズの紹介があり、納得。”ちしきのもり”というシリーズで、他には、放射線、地震、お金の動きなど、こども向けの知識本なのだ。大天狗先生が子天狗に、妖怪の基礎知識を伝授する話。妖怪、お化けが好きな子どもは楽しめるだろう。そして、富安さんの『シノダ!』などが、地道な研究・勉強の上に生み出された作品だと思うと、感服する。2013/12/20
バニラ風味
7
3びきの生意気な小天狗たち。学のある大天狗先生に、まずは「己を知れ」と言われます。先生は「天狗とはなんぞや」から、天狗を含めた妖怪についての逸話や、歴史的背景、その個性などを語ります。「妖怪よりも恐ろしいもの」がだんだん増え、こういう者たちは影が薄くなりつつある現代。けれど、妖怪的存在の、きつねがまつられた神社は、今も多く存在するし、時代時代で、新しい妖怪(トイレの花子さんや、小さいおじさんなど)が生まれているようです。昔の妖怪たちも、気づいていない所に、ひっそりと息づいているのかも知れません。2013/12/23
minaseh
5
妖怪とその歴史を、大天狗様が子天狗たちに教える本。私、口裂け女って変質者だと思ってた。妖怪だったのか。あとトイレの花子さんは幽霊だと思ってたよ。昔ながらの妖怪は闇が少なくなって見えなくなったけど、堂々とお日様の下に出て来るのが出て来てるんだね。2014/03/11
どら母 学校図書館を考える
3
記入漏れ2016/05/21
夕凪
1
_φ(・_・妖怪が活躍する条件は闇と静けさと畏れ。2024/01/02