- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
内容説明
数百万年にもおよぶそれは、食を求めての旅であった―分かちがたく結びついている旅と食の記録。
目次
1 遊山と紀行(巡見使と歩いた奥州―古川古松軒;作家が旅した上方―曲亭馬琴;女たちの物見遊山―小田宅子・桑原久子 ほか)
2 放浪と冒険(市に集う人と物―菅江真澄;山伏の歩く道―野田泉光院;孤高の俳人―井上井月 ほか)
3 越境と雄飛(異国への漂流―大黒屋光太夫;鯨を追って―中濱万次郎;黒船の饗宴―ペリー艦隊と幕吏たち ほか)
著者等紹介
山本志乃[ヤマモトシノ]
1965年鳥取県生まれ。神奈川大学国際日本学部歴史民俗学科教授。博士(文学)。民俗学専攻。定期市や行商に携わる人たちの生活誌、庶民の信仰の旅、女性の旅などについて調査研究を行っている。著書に『団体旅行の文化史―旅の大衆化とその系譜』(創元社、第14回鉄道史学会住田奨励賞(第二部門書籍の部)受賞)、『行商列車―“カンカン部隊”を追いかけて』(創元社、第42回交通図書賞(歴史部門)受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
35
2024年刊。江戸時代〜明治の旅を記録した著述や旅日記を対象に、食のあり様を民俗学者が考える。各作品への言及は少なめだが作品数は多い。伊勢参りや遊山で庶民が見せる「遊びたい、食べたい」のパワーがすごい。著者は女性だと思うが、旅を楽しむ女性についての観察が詳しいのは本書の特徴。外国食体験は、漂流者の大黒屋光太夫では悲惨だし、福沢諭吉ら維新期は痛快に読める。イザベラ・バードの感じた「安全」への分析が深い。当時の日本はプライバシーを排除し、常に人に見られている事で安全が保障された。ある局面では有効な手段だと思う2025/03/16
晶
3
こんなにおもしろいとは想定外だった。山本志乃さんの大ファンになった。 ひとりで。または共感してくれた友人と。もしくは小さな子供も一緒に家族と。はたまた思いがけず旅の道連れになった人と。誰とどんな旅に出ても必ずそこでは何か食べるし、そこで生活している人と関わり合う。食が関わる以上、旅をすることで得られる感情は人間にとって本能に訴えかけてくる何かがあるのだろう。だから旅をやめることはできないし、旅をした話を読むだけで感動するのだろう。2025/01/20
s
3
とても面白かった。興味深く、登場した人々について知りたくなった。著者の本ももっと読みたい。 この本をきっかけに、登場した人物を描いた小説を読んでいる。 イザベラ・バード、大黒屋光太夫、野中夫妻。 こんな人々がいたのか!と感激をくれた一冊です。読み直したい。2025/01/19
Go Extreme
2
意義と背景:遊山文化 旅行の経済的側面 旅行者の交流 旅の記録 文学への影響 社会背景 旅の目的 旅と食文化:旅先の食事 地域特産品 茶店文化 食道楽 名物料理 酒文化 食の風景 放浪と冒険の旅:遊興旅行 物見遊山 放浪の旅 冒険の旅 異国への雄飛 自給自足 旅の困難 越境と雄飛:江戸の旅行文化 国際交流 旅行者の成長 文化融合 商業の発展 海外渡航 知識の獲得 旅行の記録:旅行記の価値 旅の経験 文化理解 歴史的意義 個人の成長 示唆:文化交流の重要性 食文化変遷 旅行の多様性 国際交流の発展 旅の継承2025/03/19
Ryo Sogawa
0
江戸時代後期から昭和初期くらいまでの様々な旅人についての本。旅人が主で食が従かな。2025/02/10
-
- 電子書籍
- 獣医者正宗捕物帳【単話】(8) フラワ…
-
- 電子書籍
- ハヤテのごとく! 大反省会 上 少年サ…