内容説明
チャールズ・ダーウィンの孫娘が綴る思い出の記。本書に描き出されるのは1880年代から20世紀初頭にかけてのケンブリッジ大学、特にトリニティ・コレッジを中心とする知識人の私的生活のさまざまな面―ダーウィン家の人人を通して見た、この時代のインテリの生活や考え方である。1961年の初版以来、現在も版を重ね英米を中心に多数の読者の心を惹き付けてやまない。
目次
第1章 プレリュード
第2章 ニューナム・グレンジ
第3章 教育理論
第4章 教育について
第5章 淑女たち
第6章 紳士淑女のつつしみ
第7章 エティ伯母さん
第8章 ダウン
第9章 幽霊の夢・こわかったこと
第10章 5人のおじ
第11章 宗教
第12章 スポーツとゲーム
第13章 服装
第14章 社交界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
3
英文学好きで、書名に「ケンブリッジ」と入っていれば気になり、素敵な挿絵も入っていたのでとりあえず借りてきた。しかし、この本の見た目もあって読まずにしばらく経ってしまった。お陰で、後の方で読む時間が足りなくなって困った。本をいったん開いてしまえば、ダーウィン家とウェッジウッド家の意外な繋がりに「へぇ〰」と驚かされたり、ヴィクトリア朝に子ども時代を過ごしたグウェンの本音が書かれていて、面白い話満載だった。貧しい人達が怖かったというのも、本音。階級意識からか?と思ったけれど、確かにそんな姿が目に入れば無理もない2012/02/20
如月睦月
0
ヴィクトリア朝に興味があったので、19世紀後半から20世紀初頭の話ということで気になって読んでみた。著者のグウェンは「種の起源」のダーウィンの孫娘。でも彼女が生まれる前にダーウィンは亡くなっているので、周りから聞いた話とかでたまに出てくる程度。話の大半がダーウィン家の人々なので、それについてはあまり興味なかった私には退屈な部分も多かったけど服装や社交界等、当時のことが書かれる後半部分は面白かった。裏表紙の裏側に当時のケンブリッジの地図が載っていて、ケンブリッジの地理に興味のある人は参考になりそう。2015/08/07




