感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
8
ラカンの座右の書を知ったぼくがこの本を手に取るのも成行。言葉に記憶の機能が備わっているとしたら、言葉そのものに書き込まれているという意想は、普段言葉の使い方で階層化され、類別化がなされているような人間模様を目の当たりにすると、無碍にはできない。それは世界経験の枠組みないしはその仕方の表象に違いないから。年齢が嵩んでくる程に若者言葉への関心は弱くなる。これは世界を閉ざしてさえいる。この興味を常に刷新するのに語源という知識は有効な対症法に思われる。温故知新というやつだ。取り敢えずぼく女心と秋の空を肝に銘じる。2016/10/31
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