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安息日の前に

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784878936470
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0010

内容説明

老いと死を見つめつつ、読書と思索を続けた晩年の日々。人生の安息日の前に綴られた最後の日記。

目次

一九七四年十一月
十二月
一九七五年一月
二月
三月
四月
五月

著者等紹介

ホッファー,エリック[ホッファー,エリック][Hoffer,Eric]
アメリカの社会哲学者・港湾労働者。1902年7月25日、ニューヨークのブロンクスにドイツ系移民の子として生まれる。7歳のとき失明し、15歳のとき突然視力が回復。正規の学校教育を一切受けていない。18歳で天涯孤独になった後、ロサンゼルスに渡り、さまざまな職を転々とする。28歳のとき自殺未遂を機に季節労働者となり、10年間カリフォルニア州各地を渡り歩く。41年から67年までサンフランシスコで港湾労働者として働きながら、51年にThe True Believerを発表し、著作活動に入る。この間、64年から72年までカリフォルニア大学バークレー校で政治学を講じる。つねに社会の底辺に身を置き、働きながら読書と思索を続け、独自の思想を築き上げた“沖仲仕の哲学者”として知られている。83年5月21日、死去。アメリカ大統領自由勲章受章

中本義彦[ナカモトヨシヒコ]
1965年、山口県柳井市生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修了。カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院(91~94年)、ヴァージニア大学大学院(95~98年)留学。現在、静岡大学人文学部助教授。Ph.D.(国際関係論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫羊

17
沖仲仕の仕事を引退した後の、ホッファーにとっては晩年の前半にあたる72歳の日記。11月から翌年5月までの半年間の思索の断片が綴られている。アメリカとロシア、ヨーロッパの国々について、その語るところ骨太で揺るぎない印象を受けるが、中国については見立て違いの部分が目立つように思う。2022/05/31

ののまる

12
ホッファー生前最後の著作で、老いと死を見つめた最晩年の日記。「人間は学び続けてこそ意義のある生活ができる」ということをまさに実践している。私もいろんな本を読んだり、思索したりをするけれども、なかなか自分の軸とする命題が見つけられない。ホッファーのような人生をかけたクエスチョンがあれば、何をしていても全力エネルギーを出せそうだ(頭の中で)。ただ、日記の時点で中国の文化大革命の実態について知らなかった(本書発行年はそのあとだけど)ので、資本主義と共産主義の分析は、死の直前にかなり修正することになっただろう。2016/05/16

rabbitrun

7
沖仲仕の哲学者と呼ばれたホッファーの晩年の日記。「波止場日記」と同様、社会に対する鋭く、ユニークな洞察が最高に面白い。肉体労働者が第一級のモラリストになる国(アメリカ)の不思議さを想う。2014/11/19

呼戯人

4
エリック・ホッファーの洞察と表現は深くそして豊かだ。冷戦時代だったので、冷戦構造に関するアフォリズムが多いが、スターリンが作った独裁国家への洞察が鋭くそれだったらアメリカの資本主義の方がましであるという至極真っ当な結論を導き出す。しかし、ネオリベラリズムが跋扈する現在、ホッファーだったらなんというだろうか。ネオリベラリズムとファシズムは紙一重である。全世界が右翼化しファシズム化している現在への洞察を聞いてみたかった。2015/04/18

takao

2
ふむ2024/03/13

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